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清水エスパルスユース紹介サイト

2004年12月21日(火) 3年生昇格情報 2004年

■鈴木真司選手、枝村匠馬選手(ともに清水エスパルス ユース)
 来季新加入内定のお知らせ

 オフィシャルにて発表されました。2人のプレースタイルついての私の弁は、86年組の選手紹介を参照下さい。

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 清水エスパルスでは、来季(2005年シーズン)の新加入選手として、清水エスパルス ユースの鈴木真司選手、枝村匠馬選手を内定しましたのでお知らせいたします。

鈴木 真司 (Shinji SUZUKI) FW
 ●出身地  : 静岡県藤枝市
 ●生年月日 : 1986年8月29日
 ●身長/体重: 169cm/62kg
 ●血液型  : O型
 ●サッカー歴: 高洲サッカースポーツ少年団(高洲小)→藤枝FC→清水エスパルスジュニアユース(高洲中)
         →清水エスパルスユース(静岡中央高)

 ●主な成績 : ◎中学2年生時/2000
          高円宮杯第12回全日本ユース選手権(U-15)大会 優勝
         ◎高校1年生時/2002
          第26回日本クラブユース選手権(U-18)大会 優勝
          高円宮杯全日本ユース選手権(U-18)大会 1回戦敗退
         ◎高校2年生時/2003
          第27回日本クラブユース選手権(U-18)大会 第3位
          高円宮杯全日本ユース選手権(U-18)大会 ベスト8
          第11回Jユースカップ2003 第3位
         ◎高校3年生時/2004
          高円宮杯全日本ユース選手権(U-18)大会 1次R敗退
          第11回Jユースカップ2004 決勝T 1回戦敗退

 ●通算成績 : 2003 Jサテライトリーグ 2試合出場
         2004 Jサテライトリーグ 5試合出場


枝村 匠馬 (Takuma EDAMURA) MF
 ●出身地  : 静岡県榛原郡榛原町
 ●生年月日 : 1986年11月16日
 ●身長/体重: 176cm/67kg
 ●血液型  : B型
 ●サッカー歴: 細江サッカースポーツ少年団(細江小)→榛原川崎サッカースポーツ少年団(川崎小)
         →清水エスパルスジュニアユース(榛原中)→清水エスパルスユース(静岡市立高)

 ●主な成績 : ◎中学2年生時/2000
          高円宮杯第12回全日本ユース選手権(U-15)大会 優勝
         ◎高校1年生時/2002
          第26回日本クラブユース選手権(U-18)大会 優勝
          高円宮杯全日本ユース選手権(U-18)大会 1回戦敗退
         ◎高校2年生時/2003
          第27回日本クラブユース選手権(U-18)大会 第3位
          高円宮杯全日本ユース選手権(U-18)大会 ベスト8
          第11回Jユースカップ2003 第3位
         ◎高校3年生時/2004
          高円宮杯全日本ユース選手権(U-18)大会 1次R敗退
          第11回Jユースカップ2004 決勝T 1回戦敗退

 ●代表歴  : 2001年 U-15日本代表候補
         2002年 U-17日本代表
         2003年 U-17日本代表、U-18日本代表候補

 ●通算成績 : 2003 Jサテライトリーグ 6試合出場
         2004 Jサテライトリーグ 5試合出場



2004年12月12日(日) Jユース杯 サンフレッチェ広島戦

04年12月12日 (土) 13:00開始 吉田サッカー公園
 第12回Jユースカップ2004 Jリーグユース選手権大会 決勝トーナメント1回戦
 対 サンフレッチェ広島F.C.ユース (H) ※45分ハーフ
 天候:曇

▼布陣
先発:                終了間際:

−−−−− 鈴木真−山本真−−−−− −−−−−−− 篠田悠 −−−−−−−

−−岡村−−−−−−−−−−谷野−− − 鈴木真 −枝村− 山本真 −上埜−−

−−−−−−枝村−−池田−−−−−− −−−−−−−−池田−−−−−−−−

− 佐野克−高野美 −村越− 桑原彬 − − 佐野克−高野美 −村越− 桑原彬 −

−−−−−−−−前田−−−−−−−− −−−−−−−−前田−−−−−−−−

控え:山崎晃、岩本、上埜、柴田、小泉、石垣、篠田悠
交代:後半19分:谷野→上埜  (そのまま右SHに)
   後半25分:岡村→篠田悠 (鈴木真を左SH、篠田悠をFWに)

サンフレッチェ広島F.C.ユース:

−−−−木原−−平繁−−前田−−−−

−−−−−−−−錨帖檗檗檗檗檗檗檗

−−−−−−高柳−−柏木−−−−−−

−−大屋−−藤井−−槙野−−森脇−−

−−−−−−−−佐藤−−−−−−−− 交代:後半17分:前田→横竹 (そのままFWに)


▼試合展開

 清水は、GK風間 (大学受験?) とDF桑原卓 (怪我?) 以外は、ほぼレギュラー陣が揃った。9日の練習で枝村が合流、某氏に保次さんが「間に合わない」と言っていた池田も、前日の紅白戦に出場。システム的には4−1−4−1というよりも、4+4の守備ブロックを維持する志向が強く、ソリッドに守りながら、機を見てスピードのある前線2枚を走らせて攻めようとの意図だと思われる。右SHが上埜ではなく、福山出身の谷野 (IFC福山の選手も観戦に来ていた) なのも、その表れだろう。岩本ではなく美臣をCBで使ったのは、高さ対策より速さ対策を優先させたためか。
 3年生4人、2年生4人、1年生3人。久々に2年生が多く先発したが、4人 (真希・谷野・美臣・前田) とも9日まで修学旅行 (静岡学園) だったのが気がかりだ。それとも、実は修学旅行先が広島で、敵情視察をしてきたのか? (笑) 18名以外にも長沢と神田が同行、矢倉の上からカメラ撮影していた。彼らより先に矢倉に来ていた広島の某君が「それ (カメラ)、壊しちゃっていいよ」なんて爆弾発言をしてたのは、内緒だ。
 広島は、システムもメンバーもベスト。王者らしく揺るぎはない。3トップは非常に流動的でSBも盛んに攻撃に絡み、壊れがちなバランスを高柳と柏木が高度に保つ。3年生7名、2年生3名、1年生1名、高萩はいなくても昨年を上回る史上最強メンバーだろう。冬の吉田、広島駅から1時間30分 (鈍行) の、西目並みの秘境にある素晴らしい芝のグラウンド、かなり見にくいのが難点。肌寒い気温と、怪しげな雲行きと、やや過熱気味の両サポーターの中、試合は行われた。

[前半]
 立ち上がりから広島のプレスが牙を剥く。前日に観戦した、Jrユース中1vs中2での中1同様、僅かな判断の遅さ、パススピードの遅さ、パスを受ける前の動き出しの遅さが積み重なって、縦パスを殆どカットされてしまう。横パスを続けてサイドに逃げれば、パスコースを限定されてしまう。こうしてサイドを完全に制圧された清水は、得意のサイドアタックを封印され、逆に広島得意のサイドを起点に中に切れ込む攻撃を浴び続けることになった。
 2分、左に張ったFW木原からの横パスをFW前俊が中央で受け、左に開きつつ放ったシュート (GK前田ディフレクト) が、この試合のオープニングシュート。続けて2分にはクリアボールを前俊がダイレクト、4分にCB槙野の35Mロングシュート、10分にも40MのFKを柏木が直接狙うなど、全て枠外ながら広島らしいシュートに対する積極性を見せた。14分、ロングキックが清水の選手のワンタッチあって幸運な右CKを掴むと、柏木の速いキックをGK前田が思いっきりカブり、ファーにフリーで槙野! しかし、これは左サイドネットに外れ、事なきを得る。
 この間、清水の攻撃は沈黙を続け、19分に左SH岡村→FW真司と繋いでCH枝村が走り込み、粘って反転から送ったスルーパスにFW真希が飛び込むも、GK佐藤が先に飛び出したのが、最初の攻撃らしい攻撃。だが、その攻勢も一瞬。20分には、今度は広島の10番・前俊がバイタルエリアで粘って反転からスルーパス、それにOH錨弔飛び出したのを、半歩反応が遅れたCB美臣がたまらず肩を掴む。錨弔賄櫃譟⊃拡修指し示したのはペナルティスポット、…PK。蹴るのは、名手・前俊。だが、GK前田のリズムより遅らせて撃ったシュートは、ループ気味にバーを直撃。清水は、最大の危機を免れた。

 それでも、広島は気落ちすることなく攻め手を緩めない。レフティの前俊が右から切れ込んでのシュートを狙い、左SB佐野がその対応に付きっきりになると、前俊が作ったスペースに錨帖■庁版靆據右SB森脇が飛び出す。攻撃に特長のある岡村はひたすら守備に追われ、24分、25分、29分と続けざまに危険な位置でファウル。25分の場面では、PA右隣からの柏木のFKを一度はGK前田がパンチングでクリアするが、それを拾われて逆サイドに展開、FW平繁のシュートは美臣に当たって軌跡が変わるが、GK前田、落ち着いてキャッチした。
 だが、30分も過ぎると、さすがの広島も失速。ドリブルに対してファウルを上手く誘うなど、4バックが落ち着いて3トップに対処するようになった。広島の速さにも幾らか慣れ、特に右SBの桑原彬が起点になれるパスを出すようになる。一つ外側を絡めることで、内→外→内と攻撃の展開に変化が出てきた。31分、真希のミスから許した広島の速攻を枝村がブロックし、逆カウンター。クリアボールを再び枝村が受け、右に叩いて桑彬、クサビを真希がポストに入って、戻したボールを駆け上がってきた枝村のミドル! 清水の初シュートは、枠の右に外れる。そして41分、持ち上がった桑彬が中に切れ込むと、中央のCH池田に戻す。池田もやや左に開きながら持ち上がるや、一気にテンポを上げ、鋭いクサビ。これを真希が右足ダイレクト、アウトに掛けた浮き球のパス、入れ違うように突っ込んだのは枝村。広島の浅いDFラインの裏に抜け出るが、GK佐藤が素早く距離を詰め、シュートを見事に食い止めた。
 その後、44分の真希の45Mロングシュートはさすがに枠上に外れ、そのまま0−0で折り返し。PKを与えるなど清水の劣勢は明らかだが、4バックで3トップのドリブルに耐え、縦に速い攻撃で少ないチャンスを狙うというプランは、それなりに通用していた45分間だった。

広島        清水エスパルス
8(2) シュート 3(1) ×枝村、○枝村、×真希
0(0) 右クロス 0(0)
4(0) 左クロス 3(0) ×真司、×真司、×岡村
3(1) 右側CK 0(0)
0(0) 左側CK 0(0)
0(−)  犯OS  3(−) ・真司、・真司、・真司
11(1) ファウル 9(5) ・村越、・桑彬、・岡村、×美臣、×岡村、×岡村、×岡村、・真司、×枝村

[後半]
 後半最初の15分間は、前半最後の15分間の流れを引きずり、広島にボールを持たせながらカウンターアタックを仕掛ける清水の目論見どおりに進む。バイタルエリアを池田に蓋をされた広島は、前俊の個人技を軸に攻め続けるが、崩しきれずにPAの左右角から放つミドルが多い。それでも前俊は12分、佐野を抜いてPA内に侵入するが美臣がカット、だが再び自ら拾って再び沈むようなドリブルで佐野を抜き去り、PA右角付近に戻した右クロスに森脇がダイレクトで痛烈なボレーを放つ。だがGK前田、正面でキャッチした。
 清水も10番枝村が軸、盛んに前線の選手と入れ替わり、縦に速い攻撃を仕掛ける。15分には前田のゴールキックを真希が頭で逸らすと、岡村が中央で受ける。その間にすーっと左サイドに飛び出した枝村がパスをもらうと、細かい切り返しでPA手前をスライド移動してミドル。だが、威力はGK佐藤の反応範囲内。16分にも、今度は真希が自ら大屋から奪って左から斜めに切れ込み、一度右にステップしてミドルを放つも、これも威力なくGK佐藤。その直後、佐藤が素早くフィード。一旦、左に開いた大屋 (木原?) が受けると、すぐに再び大きく中央へフィード。走り込む平繁、マークする美臣と強引に体を入れ替え、体勢を崩さず、スピードで引き剥がす。GKと1対1、安易に飛び込まないGK前田は平繁の強シュートを弾くが、軌跡を変えきれずにゴール内へと転がった。0−1。清水の目論んでた素早いカウンターで、広島が先制する。

 戦術の変更を強いられた清水。19分に谷野を上埜に代えて攻めに出るが (先制点ではしゃぎすぎた広島・前俊も、足を攣って交代)、逆に22分。裏を狙うパスにPA外へ飛び出したGK前田、しかし勢いのあるクリアを枝村がトラップミス、森脇が奪ってドリブルで突進してシュート。GK前田が弾いたボールをPA内で錨弔粘ってシュートに至るが、右ポストに跳ね返された。それでも攻めるしかない清水は、更に25分に岡村に代えて悠輔を投入。同時に枝村を一列上げ、重心を前に掛ける。すると28分、枝村のパスがカットされたのを佐野が拾い直して即、左サイドに地を走らせるロングフィード。真司が開いて受けると最初のクロスはブロックされるが、自ら拾って再びクロス。DFの頭を擦って勢いが弱まったが、それが上手い具合に真希の下へ。ダイレクトで右足を振るうが、低い弾道はファーに外れ、同点機をふいにした。
 だが、その後は高くなった枝村の位置まで、枝村の代わりにボールを運ぶ選手がいなくなってしまう。真希や上埜が下がって繋ごうとしても上手くいかず、両SBが上がろうとすると、その裏を3トップに狙われる。36分、広島の波状攻撃、クリアボールから錨弔中央突破を仕掛け、素早く数度の切り返しを入れると左にはたく。錨弔棒郷紕庁討引き寄せられ、全くのフリーになった平繁。左45度からズドンと大砲をぶっ放し、0−2。
 以後も数を増やした前線までボールが届かないまま、広島の攻撃を受け続け、44分には木原のポストから柏木が左サイドから斜めに走り込み、ミドルはDFのワンタッチあって右CKへ。柏木のキックをファーで合わせられるが枠を外し、GK前田のゴールキックとなる。そのロングキック、CB藤井?に跳ね返されると木原が拾い、SBの上がっていた清水は簡単に数的不利。だが木原はそのままドリブル、切り返しからPA内に突っ込むと見せて急ブレーキ、止まれずに後退した美臣のマークをまんまと外し、ゴール正面からミドルを放った。鮮やかに決まって、0−3。

 試合はそのまま終了。残念ながら先制点を許し、積極的に前に出なくてはいけなくなった時点で事実上、試合は決まっていた。互いに前を向いての撃ち合いでは、勝負にならない。かつての浩太の代のチームがそうだったが、今の広島は全員揃ってテンポの速いダンスを踊るチーム。清水はそれについていけず、足をもつれさせてしまった。特に残り15分、疲労が頂点を迎える時間帯に、それが露呈してしまったように思える。

広島        清水エスパルス
12(6) シュート 4(3) ○枝村、○枝村、○真希、×真希
3(1) 右クロス 3(0) ×谷野、×谷野、×上埜
3(0) 左クロス 2(1) ×岡村、○真司
2(1) 右側CK 0(0)
1(0) 左側CK 0(0)
1(−)  犯OS  4(−) ・真司、・岡村、・真司、・悠輔
9(0) ファウル 11(0) ・池田、・村越、・岡村、・村越、・池田、・村越、・真司、・岡村、・悠輔、・枝村
               ・村越



▼試合結果

清水エスパルスユース 0−3 サンフレッチェ広島F.C.ユース
 得点:後半17分:広島・平繁 龍一 (大屋 翼 ・ロングフィード)
    後半36分:広島・平繁 龍一 (錨朕軌賚・横パス)
    後半44分:広島・木原 正和 (藤井 大輔 ・ロングフィード)
 警告:前半09分:広島・前田 俊介 (ラフプレー)
    前半20分:清水・高野 美臣 (反スポーツ的行為)
    後半08分:清水・池田 康彦 (ラフプレー)
    後半28分:広島・柏木 陽介 (ラフプレー)


▼選手寸評

[私撰MVP]
●池田 康彦 (1年・ボランチ)
 今春の磐田戦ではパスを刈り取られて次々にショートカウンターを許していた選手が、半年経て大きく成長。奪ってからの素早い捌きを心掛けていた。本分のボールを奪う仕事は、動きの質と量の両面で素晴らしく、バイタルエリアに蓋をした。

[私撰MIP]
●村越 大三 (3年・CB)
 最後の試合にも気合十分。自らのゾーンはほぼ完璧に抑えた。躊躇せずに踏み出す半歩の差で、広島のドリブルを積極的に潰し続け、相手の意外性あるショートパスに諦めずに食いついた。大学進学が決まっているそうだが、重用されるだろう。

●桑原 彬 (1年・右SB)
 序盤は判断も遅く、パスも弱く、競り合いにも脆かったが、この試合90分間の中だけでも目に見えて成長。鋭くタックルし、機敏にパスを捌き、機を見て前線に攻め上がるようになった。桑原兄弟は今年、最も伸びた選手の2人だと思う。


[個人的好印象選手 (相手方) ]
 前田 俊介 (3年・FW): 別格。足下に深く入れる巧いドリブルは、体勢を崩さない強さもある。左足ダイレクトに自信。
 柏木 陽介 (2年・DH): 3トップと錨弔マークされる中、彼の巧い飛び出しが変化を与えた。守備でも要所を読める。



2004年12月05日(日) Jユース杯 決勝トーナメント 展望

清水エスパルスユース

予選リーグDグループ2位、9年連続9回目(決勝トーナメント進出)[静岡県] 監督・望月 保次

 真希の弾丸ミドル以外に見どころの少ない2戦を終えると、突如勢いづいて磐田を倒せば、残り5分で湘南に逆転され、最後は信じられないミスから2位以内を確定させる勝点1を逃す。新潟の出場辞退という非常事態を抜きにしても、グループリーグは若いチームらしい、何とも浮き沈みの激しい展開だった。それでも当初の目論見どおりに勝点12を積み上げ、見事に9年連続の決勝トーナメント進出を決定。だが、予選突破という結果以上に、育成面からの成果が大きい。
 清水エスパルスの下部組織の代名詞にもなっている中盤フラットの4−4−2から決別し、トップと同じ3−4−3を採用。当初は明らかに戸惑いが見られたが徐々に適応、スムーズなポジチョンチェンジを見せるようになった。最終戦では4−1−4−1も試され、満足な内容を示している。桑原卓など、複数ポジションをこなした選手も多い。他の1年生も順調に成長し、岩本や池田はチームの主軸を担っている。最後に何と言っても山本真希。代表にトップの練習にサテライト出場にと、お疲れ気味の様子も見えたが、予選5試合5得点の彼はサテライトも含めて7試合連発と大暴れ。後は枝村に、昨年あれほど愛されたゴールの神が戻ってくるのを祈るばかりだ。
 まだ、とても頂点を口にできるレベルではないが、発展途上だったプリンス東海や高円宮杯と違い、完成図が予想できるようになった。全ては緒戦の広島戦。2年連続で優勝候補と敵地でぶつかることになったが、若いチームだけに勢いに乗れば面白い。


■選手名簿
 別記参照方


■主力選手
04:岡村総一郎 3年 450分出場 果敢に挑む左利きの切れ込み隊長。プレースタイル上、スタミナに不安を抱える。
12:風間 翔太 3年 450分出場 前田の怪我で今年春、GKに復帰。身長は低いが本格派で、シュート反応が良い。
22:岩本 大  1年 450分出場 洞察力と統率力とフィードに長けた森岡の後継者。池田負傷ならボランチ起用も。!
07:山本 真希 2年 447分出場5得点 躍動的な筋力と正確なキックを併せ持つ怪物。今年は前線での起用が多い。△◇#
11:鈴木 真司 3年 412分出場1得点 感覚のままに前線でのダイレクトプレーで踊る「壊れた玩具」。レフティ。#
21:池田 康彦 1年 360分出場 流動的で奔放なチームに単身、攻守に規律を与えるエスパルスの重心。怪我持ち。!
28:佐野 克彦 1年 360分出場 長身、俊足、左利き、俊秀と数多のプラス属性を備えるDF。完成度はまだ低い。!
10:枝村 匠馬 3年 354分出場 主将。パスで他者を動かし、意図的に試合を変化させる本物の司令塔。怪我持ち。#
03:村越 大三 3年 336分出場1得点 プレーもコーチングも戦えるCB。対人能力が高く、ハードマークが得意。
15:谷野 由紘 2年 334分出場1得点 広島 (福山市) 出身、故郷に錦を。技術的にも身体的にも基礎能力が高い。
24:桑原 卓哉 1年 273分出場 成長株。スタミナがあり、競り合いに強く、左足のフィードも面白い。怪我持ち?

02:石垣 勝矢 2年 213分出場 空中戦チーム最強を誇るもキープを苦手とする。再びCBに戻りそう。
08:上埜 健太 3年 170分出場 抜群のテクニシャン。身体能力も低くないが、スタミナが不足しがち。
29:長沢 駿  1年 139分出場 188cm の柔のストライカー。空中戦よりも、懐が深い地上戦が得意だ。!
09:篠田 悠輔 2年  41分出場1得点 89分間えていても、冷静に1分で試合を決められる必殺仕事人。#
01:前田 陽平 2年 プレーが大きい本格GK。ロングキックが得意。勘を取り戻してきた。
05:高野 美臣 2年 激しさを内包する冷静なSB。予選Gは怪我で棒に振るも、最近復帰。

△…U-19日本代表、◇…U-18日本代表、#…二種登録、!…ナショナルトレセンU-16


■出身現役Jリーガー・チームプロフィール
 別記参照方。なお、監督は6月に、望月保次氏が代行している。


■出場までの軌跡
10月16日:○1−0 アルビレックス(A) 得点:山本
10月23日:○3−1 湘南ベルマーレ(H) 得点:谷野、山本2
10月30日:○3−2 ジュビロ磐田 (A) 得点:村越、鈴木、山本
11月03日:●1−2 湘南ベルマーレ(A) 得点:山本
11月06日:●2−3 ジュビロ磐田 (H) 得点:鈴木、篠田
--月--日:○3−0 アルビレックス(−) ※不戦勝


■試合展望
■サンフレッチェ広島F.C.ユース(Fグループ1位:4勝1分1敗、4年連続9回目(決勝トーナメント進出))
 最近の大会:04年高円宮杯  ・優勝
       04年クラブ選手権・優勝
       03年Jユース杯 ・優勝
 最近の対戦:なし
 対戦の予定:12月12日(日) 13:00 吉田サッカー公園

サンフレッチェ広島F.C.ユース:
−−−−−−−−佐藤−−−−−−−−
−−森脇−−槙野−−藤井−−大屋−−
−−−−−−柏木−−高柳−−−−−−
−−−−−−−−錨帖檗檗檗檗檗檗檗
−−−−木原−−前田−−平繁−−−−

−−−−−−−−鈴木−−−−−−−− −−−−−−−−長沢−−−−−−−−
−−岡村−−枝村−−山本−−上埜−− −−−−−−鈴木−−山本−−−−−−
−−−−−−−−池田−−−−−−−− −−岡村−−枝村−−池田−−谷野−−
−−佐野−−岩本−−村越− 高野美 − −−−−佐野−−岩本−−村越−−−−
−−−−−−−−前田−−−−−−−− −−−−−−−−前田−−−−−−−−
清水エスパルスユース:


 過去三大会が全て優勝という広島は、言わずと知れたクラブユース界の雄。今年は史上初のクラブ三冠に王手を掛けている。だが、現在の地位を築いたのは、ここ数年のこと。元より下部組織は充実していたが、積極的なスカウトで効果的に「補強」されるようになってからだ。そのため、対戦歴は少なく、私の記憶では97年にJユース杯で優勝した際、決勝で対戦 (○3−0) して以来だと思う。野澤が3年、市川・平松が2年、池田・太田・森崎兄弟・駒野が1年の時代だった。Jrユースは昨年のクラブ選手権、予選通過を決めた状態で対戦。共にメンバーを大幅に落とし、予定調和のスコアレスで終わった。

 広島は今年、高萩が既にトップに合流しながら、更に前田・錨帖高柳・森脇・佐藤が昇格、藤井の新潟入りも決まり、大量6人のプロ入りが追加された。今年の磐田も異常なタレント揃いだったが、広島は更に異常。先発予想の全員が、何らかの日本代表歴の持ち主なのだ、…と思ったら、意外に錨弔持たないらしい。高萩以外の選手も何度もトップに呼ばれているが、清水と同様に天皇杯を敗退しており、ベストメンバーを組むことに障害はなさそうだ。4−3−3のシステムは不変でメンバーも固定されており、スタメンに変化はなさそう。
 まずは前線の三本の矢。全員が特徴の違う突破力があり、これを止められなければ大量失点は必至。彼らを止めてもキープされてる限り、安心できない。優れたテクニックに隠れているが、広島はフィジカルレベルも非常に高く、2列目以降が精力的に飛び出してくる。最要注意人物は機動性の高い錨弔反搬稜塾呂旅發た肱討世、高柳・柏木・大屋も攻撃的ポジションに慣れ親しんだ選手で、バランサーの高柳を軸に波状攻撃を仕掛ける。攻撃サッカーを支える守備陣も負けてはいない。高さの藤井、速さの槙野で組むCBは、共に1対1に強い。最後尾に構える佐藤も身体能力が高く、対広島で誰もが考える少数速攻を少数堅守で跳ね返してしまう。更に、心身両面のタフネス、前田などの特別なタレント、熱血森山監督の存在が、接戦をモノにする強さをもたらしている。

 広島の3トップに対し3バックで守るのは無謀なので、4−1−4−1 (または4−4−2) を採用すると思うのだが、怪我人もあり、望月監督は相手に合わせた戦術を採らないタイプなだけに、予想できない。清水にとって有利な点は、正に昨年の静学がそうだったが、静岡 (中部) の選手は幼少の時から、ドリブラーと対戦してきた経験が豊富なこと。抜かれたとしても、シュートブロックのタイミングが良い。4バック+池田で広島の3トップ+錨弔鬟疋螢屮襪鮖澆瓩蕕譴譴弌⊂ゝ,出る。厚みのある攻撃が最も怖いので、相手の速攻を上手く拙攻になるように誘いたい。
 広島の最終ラインは、元々は攻撃的ポジションが出身の2人がSBを務めることもあり、決してソリッドではない。池田がバランスを保ちつつ、枝村が自在に左右中央にパスを振り分けることで、如何に高柳のカバーリングを外すかがポイントになる。サイドからクロスのパターンを最も得意とすることは例年どおりだが、今年は真希砲も配備。Jユース杯予選では、枠内率76.9%、シュート決定率38.5%という脅威の数字を残している。終盤までもつれた場合、スタミナと前田がある広島が有利なのは否めないが、清水としては真司のファンタジーを祈りたいところ。
 現在、怪我?で別調整なのが、枝村、池田、桑原卓。枝村の代役は、上埜と谷野でこなすことになるだろう。池田の場合は、岩本を一列上げるか、真希を守備的に使うか。桑原卓は佐野をサイドにズラすか、高野美を左SBで使い、右に桑原兄の彬を使うことになりそう。負けたら終わりの決勝トーナメント、悔いの残らないように、彼ら怪我人が無事に間に合うことを願う。


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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