猫の瞑想
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2002年02月28日(木) 求人条件

昨日の占いの話で血液型による性格診断を引き合いに出したが、
お遊びの範疇にとどめない人もいるらしい。
求人条件に血液型を持ち出したり、幼児教育を血液型別に行ったりする例があるらしい。
そういえば、私が入社したての研修時、グループに分かれてプロジェクト的に
課題を行ったのだが、後で聞いた話だと血液型が分散するようにグループ分けしたと言う。
その話を聞いたときは「へー、そうだったんだあ」という感じだった。
名前順でグループ分けするのとさして違いを感じなかったからだ。
しかしこれが人事につながっていくとなるとだんだん難しくなりそうだ。
最初の求人条件うんぬんの話にもつながる。

アメリカでは求人の際、性別、人種などを持ち出すことは禁じられているそうだ。
遺伝的に決定付けられ、本人の努力では変えようがないものだからだろう。
その考え方にのっとると血液型もまさしく遺伝によるものだ。
けしからん、と言う話になる。
ただ実際問題としては血液型は別として、求人条件に載っていないことも
採用を決定する段階でいろいろと考慮されていると思う。
例えば日本料理店の店員はアジア人がしっくりくる。
この場合白人には門戸は開かれているが、不利ということになる。

履歴書に血液型を書く欄があっただろうか?


2002年02月27日(水) 占い

血液型による性格診断はポピュラーだが、それは日本だけだと聞いたことがある。
ESLなどでよく訊かれるのが干支の話だ。
もちろん私がアジア人だからだが。
私は干支による性格診断はあまり聞いたことがないので、いつも困ってしまう。

他の占いも心理テストの類も、すべて会話の潤滑油として楽しいと思う。
お天気の話が一番無難だが、もう少し仲良くなると、ゲーム的に楽しめる。
スモールトークが上手と言われるアメリカ人は
身近な話でもユーモアを交えて話せるかもしれないが、
日本人にはこういうツールが便利なのかもしれない。


2002年02月26日(火) 第二公用語?

我が家が加入しているケーブルテレビの数あるチャンネルの中に、
スペイン語放送のチャンネルがいくつかある。
数えたことはないが3つ以上存在することは確かだ。
日本語放送はと言うと、いろいろな国の放送を行う
インターナショナルチャンネルというところが
決まった曜日、時間帯に放送している。
つまりスペイン語放送はかなり需要があるということだ。
ニューイングランドでさえそうなのだから、
中南米からの移民が多い地域ではなおさらではないだろうか。

英語を話せない人口の率が問題視されているようだ。
遡れば大半のアメリカ人は移民なのであり、
常に付きまとう問題なのかもしれない。
おかげで安価でESLに通うことができるのだが。


2002年02月25日(月) 氷山ウォッカ

企業家はいろいろなことを考えるものである。
ESLの授業で記事を読んだのだが、もっともピュアな水ということで
氷山がビジネスになっているそうだ。
見学ツアーはもちろんのこと、鉱山のように削り取って融かし、
その水でウォッカを作ったりもするそうだ。
海洋深層水というものも注目されていたし、
生きていくのに不可欠な水に対するこだわりが強いのだろうか。

反論も出ていることだろう。
これまでのやり方の繰り返しに見えるし、
地球環境にどのような影響を及ぼすようになるのか、
私には見当がつかない。

それにしても味に違いがあるのか、素朴に疑問。


2002年02月24日(日) 待つ

生死の判らないパートナーをどれだけ待てるだろうか。
「キャスト・アウェイ」を見るとついつい考えてしまう。
主人公のトム・ハンクスが飛行機事故で無人島に流れ着き、
年月を経て何とか脱出に成功する。
単なる行方不明ではなく飛行機が墜落したことまでわかっているのだから、
「待つ」というのもおかしな表現かもしれない。
捜索も打ち切られ、社会的には死んだものとみなされる。
あとは自分の中でそれを認められるかどうかだ。
そうやって考えてみると、遺体を確認することがどれだけの意味をもつか、
わかるような気がする。


2002年02月23日(土) 各国料理

海外で日本料理を食べると、ここはホンモノここは偽物といった区別をしてしまう。
これは日本料理に限らず、その国にとっての外国の料理を食べるときは
ついついホンモノか?と考えてしまう。

インドの家庭料理というか、大衆向けのレストランに行った。
メニューにビーフの文字があってちょっとビックリしたのだが、
それがコーンビーフであったときにはもっと驚いた。
店の人も他の客もインドっぽい人が多く、味もアメリカナイズされているわけではない。
そういう意味ではホンモノだろう。
しかし食材はアメリカで安く調達できるものをかなり使っているので、
きっとインドでは出されない料理だろう。
アメリカにおけるインド料理としてホンモノなのだと思った。


2002年02月22日(金) 初心

生まれたときから思春期まで、猫とともに生活していた私にとって、
猫は特別な存在になった。
生まれかわったら何になりたいか、という質問にも、
自分を動物に例えると、という質問にも、常に答えは猫。
星座にも干支にも動物占いにも猫がないのは幸いかもしれない。
もしあって、自分がそうでないと違和感を感じそうだから。

そういうわけで日記の名前を考えたときに猫を冠したくなった。
そうしたら猫の話を書きたくなったので延々と書いてしまった。
どうせならHNも猫にすればいいのにという気もするが、
それはとても世の中に多そうなのでやめた。

今はかなり猫に近い生活をしている。
好きなことを好きなだけやっている。




後日談:結局猫のつくHNに変更してしまいました(2002/4/9)


2002年02月21日(木) 16の春

猫の首の後ろにプックリとできものができた。
本人はなんともなさそうだったが、日に日に大きくなるので、動物病院に連れて行った。
何だったのか私はいまだに知らないが、切除手術を受け、無事帰宅した。
ところが退院後、どうも様子がおかしい。
入院したことや手術を受けたことが負担になったのか、
すっかり元気がなくなってしまった。
だんだん寝たきりのような感じになり、我が家で初めて往診してもらったりしたのだが、
回復の兆しは見られず、母に見取られて逝った。
猫は死期が近づくとそれを悟り身を隠すと聞いていたが、そんなことはまったくなかった。
数日母はつきっきりで身体をさすってあげたりしていた。
母が声をあげて泣いたのを見たのはこれが初めてだった。


2002年02月20日(水) 猫目

猫の目のように、という表現があるが、実際よく変わる。
瞳孔が明るいところでは縦に細く、暗いところでは目一杯大きくなる。
さらにちょっとした光もよく反射するので夜は目が光って見える。
ガラスのような瞳があまりに透き通って見えるので、
脳が透けて見えるのではないかと覗きこんだものだ。
もちろん見えるわけないけど。
あの瞳にはどんな風に世界が映っていたのだろうか。


2002年02月19日(火) 猫はコタツで丸くなる

歌にあるとおり、猫は寒がりだ。
実際コタツの中で猫を蹴飛ばしそうになったことは数知れず。
夜たまに布団の中に入ってきてくれても、
寒い足元のほうではなく温かい胸元で丸くなった。
ストーブを点けると、毛がジリジリ焦げるのではないかと
心配になるほど近づいて暖をとっていた。

そのかわり真夏の猫の行動の記憶があまりない。
おそらく日陰で涼んでいたのであろうが、印象がないのだ。
寒がりなのに冬のほうが似合うとは奇妙だ。


2002年02月15日(金) ねこまんま

どんなに狭いコンビニにも
必ずといっていいほど置いてあるペットフード。
最近は種類も豊富だ。
しかし我が家ではキャットフードを買ったことはなかった。
ご飯に削り節をまぶしたのが定番。
人間が魚を食べるときはおこぼれに預かり、
するめを焼くとすっ飛んできた。

父はまったくといっていいほど台所に立たない。
私の出産のため母が入院している間、父と猫が留守番だったのだが、
母が戻ると猫がにゃあにゃあ鳴いてご飯をせがんだ。
見ると鰹節が丸のままごろりと落ちていたそうだ。
今ならペット虐待で訴えられるかもしれない。
餓死しなくて良かった。


2002年02月14日(木) おもちゃ

猫じゃらしと呼ばれる植物があるが、あれはまさに猫をじゃらすのに最適だ。
子供の頃と違い、大人になるとなかなかじゃれてくれなくなるのだが、
猫じゃらしならほとんど百発百中で手を出してきた。
紐でも代用できるが、動かし方にコツがいる。
心理的な駆け引きとでも言おうか。
たまに、疲れているからか身体はでんと座ったまま
手だけ出してくることもあった。
そんなに動きたくないなら無視すれば良いのに、と思いつつ、
面白いのでついついからかってしまう。
本当は私のほうが遊ばれていたのだろうか?


2002年02月13日(水) 猫の忠誠心

名前を呼んでもやってくることはまずない。
たいてい無視だ。
いや、耳だけこちらを向けるため、余計小憎らしい。
向こうからやってくるのは、甘えた鳴き声で擦り寄ってくるのは、
おなかが空いているとき。餌が欲しいとき。

そのわりに、私が幼稚園に行き始めたとき、
母と私のあとをテリトリーぎりぎりいっぱいのところまでついてきたそうだ。
そして私を送り届けた母が帰ってくるのをそこで待っていた模様。
一緒に行くのではなく、こっそりあとからついてくるという形だったが。
なかなか複雑なヤツだ。


2002年02月12日(火) きれい好き

猫の舌には細かい突起があり、舐められるとザラザラしている。
これがブラシの役割をして、毎日全身身づくろいするので、
手間がかからない。
しかしさすがに季節の変わり目は毛が生えかわるので、
抱くと洋服に毛が付いたりした。
ブラッシングでは毛がふわふわ舞うので掃除機を使おうとすると
怒って逃げた。

どうも猫は掃除機が苦手のようだ。
あの大きな音がキライなのだろうか。
母が部屋に掃除機をかけ始めると、途端にタンスの上に駆け上がり、
終わるまでじっと上から様子を窺っていたこともあったようだ。
ホースにじゃれつかれるよりは、邪魔にならずにいいのかもしれない。

これも聞いた話だが、ある冬の寒い日、
風呂場から猫の叫び声が聞こえ、
行ってみると浴槽の蓋が落ちて湯船につかり、
びしょぬれの猫が洗い場にいたそうだ。
どうやら暖かいお風呂の蓋の上に乗っかっていたところ、
蓋ごと落ちて、慌てて飛び出したらしい。
それ以来お風呂場には近寄らなくなったそうだ。


2002年02月11日(月) 猫はヒトの言葉を解するか?

こんなことがあった。
私が小学生のとき、通りすがりか見知らぬ女の子が二人、
外で日向ぼっこしていた猫の頭をなでたりしていた。
それを見た私は「噛まれないようにね」と声をかけた。
するとそれまでおとなしく女の子たちに触らせていた猫が、
急に牙をむき、女の子たちを驚かせた。
噛んだわけではないが私もビックリした。
おそらく私の声に味方を得たりと思ったのではないだろうか。
それともちょっといじわるな私の心の声に気づいたのか?


2002年02月10日(日) 猫の本能

毎日餌をもらっていたのに、よく狩りをしてきた。
獲物は小さいところでバッタから、大きくなると山鳩まで。
一点を見つめ、姿勢を低くしてジリジリと前進しているときは、
視線の先に獲物がいるわけ。
しかし人様のペットでない限り(幸いそういうことはなかった)、
外でおやつを食べてくる分には構わないが、
なぜか必ずその成果を私たちに見せに持ち帰るのである。
そもそも十分餌を食べているのだから、
そうそうおなかが空いているはずがない。
ちょっと食べ、遊んで、後は残していってしまうのである。
なんとも迷惑な話だ。
実害があったのは後始末をしていた母だけだが。
周りに山や空き地があったので猫も本能を発揮できたわけだ。


2002年02月09日(土) 猫の名前

誰が名付け親か知らないが、猫の名前はミーコ。
容易に想像されるとおり、子猫の頃ミイミイ鳴いていたからだ。
おそらく猫の名前としては定番の「タマ」よりも
実際には多いのではないかと思う。
それほど多くの猫の飼い主に会ってきた訳ではないが、
タマという名の猫はサザエさん一家の飼い猫と
「うちのタマ知りませんか」のキャラクター猫しか知らない。

猫の名前で思い出されるのがミュージカル「キャッツ」だ。
歌の中で、猫の名前には3種類あるという。
人間がつける普通の名前と、変わった名前と、本当の秘密の名前。
元々イギリスの詩なので、普通の名前も、
日本人にはなじみではなかったりするが、
本当の名前が秘密というのは猫にピッタリな気がする。


2002年02月08日(金) 猫と私

生まれたときから猫がいた。
正確には私が生まれる半年くらい前に父が拾ってきたらしい。
赤ちゃんが生まれるのに、猫を飼うのは良くないと言われても、
両親は飼うことにした。
ミルクの匂いがするからか、温かいからか、
よく私が眠っているそばに来たらしい。
引っ掻いたり噛んだりしないかとまたも心配されたが、
幸い猫は心得ていた。

覚えてはいないが、家の中でかくれんぼをして遊んだらしい。
もちろん常に猫が隠れる側だ。
そういえば、大きくなってもカーテンの陰に隠れるのが好きだった。


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