かなしいうわさ
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2009年02月27日(金) Meet me on the Frenchmen Street!

じわじわ更新&修正していきます。最終更新3/21
小さい画像はクリックするとでかくなります。



ニューオリンズに行ってきました。

楽しかった!!!!
思い出すと半笑いになってしまうほどの圧倒的な楽しさだった。
著名なアーティストのライブはさっぱり見られなかったけど、
現場の熱気に存分に触れることができたと思う。





ニューオリンズの音楽はとてもとてもタフだ。
飄々としてて、スカッと陽気で、ゴキブリみたいにしぶとい。
おれに足りないところが全部ある。
そんな音楽に背中押してもらいっぱなしで生きてきた。
だから、その源を覗いてみたかった。
ごくごく上っ面だけでもいいから、生の音や、そんな音楽をつくってるチンピラどもの暮らしに触れてみたかった。

たった3日の雑感だけど、彼らとその街は...
図太くてずうずうしい。おっとっと、きさくでおおらか。
人と関わるのが大好き。笑うのが大好き。
美しくて趣きがあり、それでいて寂れた町並み。
地域色あふれる安くておいしいごはん。
近年自然災害の被害を受けて、必死に復興した(している)。
爺ちゃん婆ちゃんが元気。
そしてそんな町を、みんなとてもとても愛している。
心から誇りに思ってる。

大阪みたいだった。





んなわけで、ニューオリンズは大好きな大阪と同じようにとても居心地がよくて、すっかりリラックスしてできた。
英語がほとんどできないのでしんどかったし、時差ボケもあったのに
全然疲れてなくて、それどころか元気貰って帰ってきた。

居心地がいいと言っても、じつは相当にハードな街だ。
殺人発生率は全米でもトップ。24時間パトカーのサイレンが鳴り止まなかった。
犯罪を犯した人が警官に後ろ手で縛られている現場を見たのも1度や2度ではない。
台風カトリーナの被害もいまだに癒えきっていない。
フランス風でうつくしい町並みもよく見てみると結構荒れているし、
ホームレスも多い。(何度テイクアウトのメシを「くれ!」とせがまれたことか)
アメリカでは珍しく路上で酒が飲める街だからか、水捌けが悪いからか、すえた臭いがする場所が多かった。




でも、その街とそこに住む人々は、音楽と同じように陽気でタフだった。
あからさまに異邦人で英語がふらっふらな俺に、みんな諦めずズイズイと話しかけてくれた。
はちきれんばかりの笑顔と共に。
そして現地で触れた音は、もう聴いていて心臓が裏返っちゃうくらいに、熱くて厚くて篤くて、タフだった。演奏の熱さに煽られ圧倒されて、ボーっと立ってると後ろにコケそうになった。
嬉しかった。
よかった。

Happy music from hard city!




俺の訪れた時期は「マルディグラ (Mardi Gras)」というお祭りの最中。
wikipedia:ニューオリンズ・マルディグラ
日本ではさっぱり知名度が低いけど、リオのカーニヴァルに並ぶほどの大きなお祭りで、世界中から大勢の人々が集まる。
黒人音楽好きな人なら、たくさんの曲のなかで出てくる単語だから知っているんじゃないかな。

大いに飾ったでかい車を山車にして、町中を練り歩く。
それを観客が囲んで、山車から投げられるビーズやおもちゃを「俺にくれー!」「私に頂戴!」と一日中叫びまくる。
日本でいうと、ねぶた祭りとお餅撒きが合わさったようなもの?
とても楽しい。
だってたかがおもちゃのビーズを、いい大人が子供みたいにほしがるんだぜ。
女性はビーズ欲しくて目立とうとしてバンバン胸出すし。
バカ!おれもバカ!おまえもバカ!みんなバカ!



でも、これだけならばまぁわざわざ成田から16時間かけていくほどのこたーない。
いやいや。
オモロイんだ。奥の方。
愛すべきバカどもはメインのパレードそっちのけで裏のほうでガンガン楽しんでるって訳。
世界どこでも一緒だな。バカは裏でしたたかにやってるよ。

みーんな仮装。
ジャクソン広場前は早い時間から賑やか。バカ度高し。


こんなおっさんを見ても普通に思えてしまう。


この人達夫婦かしら。いい人そうだよな。ふだんはまじめ過ぎるほどまじめに暮らしているんだぜ、きっと。この日のためにシコシコこの服作ったんだ。
いいなぁ。


街のベランダを金出して借りてビーズを撒くバカども。「ほーらビーズがほしいんか?クノクノ。おもろいことしてみ?」


イエーイ!俺にくれ!
ワタシよ!ワタシにちょうだい!
お前ら、もう夜の2時だよ!?

おれも負けていられません。
Beads please !! 
first time in mardi gras from Japan!
俺の押しは希少価値しかない。
ま、ぼちぼちもらえました。








こんなにうかれているバカな街に、ブラスバンドの行進が突入してきたら、どうなるか?
あの楽しさを100倍濃縮したようなセカンドラインのブラスバンドが!!
どうなると思います?!



つづく!




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