クリスマスイブに書く話題じゃないかもしれないけど、 今、NHK総合映像の世紀が再放送中で、私はかなりはまっている。
なぜ、クリスマスイブにふさわしくないかと言えば、 その番組は、これ以上ないというくらい「リアル」な 報道ドキュメンタリーだからだ。
いつの時代も人の感情を支配している根っこの部分は 変わらないと思うのに、例えばこの100年を振り返って みたときに、今から想像できないような殺戮の現場が 粛々と撮影されていたりする。 殺戮の現場を映像として残すということは、「戦争=美学」 や「たたかい=神聖なもの」というオメデタイ等式を脆くも 壊すことに他ならない。(恣意的な映像加工がなければ、の話だけど)
NHKってやっぱりすごくいいものを作ってるな、と思う。 この前見た、「死の国の旋律−アウシュビッツと音楽家たち」も。 一度、ドイツやポーランドの収容所跡を訪れる必要があるかもしれない と思った。
そうしたら、右とか左じゃなくて、国家という大きな装置がどれだけの 悲劇を生んだかというのが、身をもって体験できそう。
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