だからなに。
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2016年11月21日(月) たぶん進化する母

今日、我が母上が12時間にも及ぶ手術を受けた
無事に終わってよかった

入院の前日、宮崎にいる妹もこっちに来て
東京にいる妹とみんなでお母さんと一緒に病院へ行った
円陣組んで「がんばるぞ! おー!」ってやってきた
お母さんはいたって元気でやる気まんまん
だからなのか、あたしはお母さんの一大事だっていう実感も不安もちっともなくて
心配とか不安は妹たちに全部おまかせな感じになっている

今朝は6時前に起きて出かける支度して、8時くらいに妹と病院集合だった
手術前のお母さんと少し話して、8時半くらいにみんなで病室を出て
エレベーターのところでお母さんの見送りをした
いってこーい がんばってこーい、って言っておいた
エレベーターを待ってるお母さんの姿勢が、すごくきちんとしていて
お母さんの覚悟が現れているような感じがした
手術は丸1日くらいかかる、って担当の先生が言ってたらしいんだけど
ベロとリンパのがんを取って、
ほかのところから血管とか筋肉とか皮膚とかを取ってつけて、
なんてことをするんだからそりゃあ時間はかかるよね

手術後はしばらく話せなくなるから、携帯でメールを使えるように
妹がお母さんに教えて、そこでお母さんはひとつ進化している
ビデオの録画予約もできなかったのに、やればできるじゃないか
しかも飲み込みが早かったらしい
メールはマスターしたけどマナーモードにはできないっていうのが謎なんだけど

手術の終盤でいちど執刀医から説明の時間があった
なんか持ってきてんな、と思ったら案の定、とれたてほやほやのベロとリンパだった
今日の相方、東京の妹は看護師的なこと(大量の血とか)は生理的に絶対無理らしくて
説明は聞くけど実物は絶対見ないし見られないから
その時は背中向けて耳をふさいで目もぎゅっと閉じてたみたいだけど
姉はしっかり見ておいた
妹らにはまだ言ってないけど「んー 血まみれのアワビ、かな?」という印象だった
今後アワビを見るたびに思い出すのかもしれない

それでもやっぱり実感は湧かないというか、ベロは目にすることはあるけど
リンパなんて、あるのは知ってても実物を見たことはないし
なんかすごく血の色の臓器、みたいなもの? っていうか
ベロの周りの物体はどのへんまでが口の中の見える範囲だったのかとか質問したりした
説明してくれた執刀医はたぶんまだ若くて、姉お嬢の友達にひとりくらいいるような
とか思ったりね

それから2時間くらいして、集中治療室に落ち着いてから面会できるというので
お母さんは麻酔で寝てるけど、会ってから帰ることにした
妹はもちろん会わずに帰っていったけど
無事に手術が終わったお母さんの、管が色々と生えてるのを見ても、
20年近く前のお父さんの胃がんの時とは違って、不思議なんだけど
痛々しくてかわいそうで、みたいな気持ちにはちーっともならず
そもそも不安がなんにもなかったし
がんばったね! っていうよりかは「おつかれ!」っていう気持ちだった
お腹からもらってきた部分がベロとリンパの一部にあてられているんだけど
そこの血流もいいです、って執刀医が合計3回も言ってたから
よっぽどいいんだろな、さすがお母さんだな、そのままいけ、と思ったし
その部分につけてる血流モニターみたいなのがボタン電池っぽい見た目で
ちょっとかっこいいなと思って、これはお母さん進化しそうだ、って真剣に思ってしまった
だからきっとお母さんは、完全には元のように明瞭な話し方にはならないとしても
普通に聞き取れるまでには復活できると思う
治ったら食べたいものいっぱいあるって言ってたし、噛んで食べたいって

明日も休みをもらっていて、職場には手術関連でってことにしてあるけど
別件で二次面接があるのでそれに行ってから、また病院に行ってみる
明日は麻酔から起こされるから、目が開いてるお母さんと会えるかも
あさっては仕事に行くけど17時で終わるから、仕事のあとにまた行ってみる
ほんとは次は土曜に行こうと思ってたんだけど、そう言ったら執刀医が
「ずいぶん先ですね」って言うから、よそはもしかして毎日来るものなのか...? と
心配も不安もないもんだから、しかも3日くらいはICUなもんだから
そういう頻度がわからなくて
だけど妹らのことを考えると、ひとりは宮崎だから行きたくても簡単に行けないし
ひとりは行けるけど直視できないし
だったら動けるし直視できる自分が行けるだけ行くのが正解

土曜には病室のフロアに戻っててナースステーションの前のお部屋にいるんだろな
今まで心配も迷惑もたくさんかけてきたから、こういう時こそ親孝行しなくちゃよ
妹らにもなんだか頼りにされてるみたいだし
お母さんと一緒にがんばらねばな


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