だからなに。
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なのに、混んだ電車で背中合わせだったからずっと聞いてた。 ホームで待ってる間からずっと聞いてた。 おとな男子3名の会話はゲームの話だった。 男子1はおそらくきちんとしたゲーマーさん 男子2はそうでもないけど男子1の話がすべてわかる人 男子3はそういう話に疎い人、のようだった。
ゲーマーさんたちを差別する気持ちは特にないんだけど カツゼツよくすらすらりとオンリーゲームトークの彼を 時折チラと観察してその表情を確かめて 「こえぇ」と思ってた。 痩せていて背もわりとあって、不潔な感じでもなくて 銀の細いフレームのメガネをかけた青年風、なんだけど 話している内容はゲームのことのみなんだよな。 どうやったらナントカっていうポイントを回復できるだとか ボスキャラはあーでこーでどうやったらすぐ倒せて消費も少ないだとか 男子1はきっとやりこなしていて頭に全部入っていて話しているから つっかえもせずほんっとにすらすらぺらぺらなんだけど、 それを聞いてきちんと合いの手を入れる男子2は 時々「それなに?」と尋ねる男子3に解説をしてあげてた。 なんだか、 日本語をまったく話せない異国人と通訳さんと生粋の日本人の会話を すぐ横で聞いているような感じ。 男子1は2と3のそれぞれに向かって話していて 3も聞いてはいるんだけど内容はたぶんとんちんかんで それを2に尋ねると「うん、あのね」と同時通訳が入る。 男子1は3に対して注釈をまったく入れない。 ゲームの国の人なのだね、きっと。 ゲーマー1さんは、終始同じトーンで話を続けていた。
そんな話をずっと聞いている間に、 「ガイジンと通訳とジャパニーズみたい」って 思わなくてよかったなーって、ちょっとほっとした。 その時にそう思ってしまったら 彼らから離れるまで笑いたいのをこらえるのが大変だったと思うよ。 でも、通訳入り3者間会話というのを踏まえた上で また遭遇してみたいとも思う。 どっちにしてもあまり興味を持てる人ではないんだけども。 だって目があんまり生き生きしてないんだもーん。
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