霊媒師とあたし(回想)
2003年05月01日(木)

随分前(春休み)の話である。
嘘みたいな実話である。
バイト先での話。
問題の人物は、うちのカフェでケーキを食べていた。
その後、普通にお会計を済ませたものの、
ただならぬ雰囲気を醸し出してるそのお客さんに
あたしはあえて目を合わさないように務めた。
しかし、向こうから仕掛けられた。
「ケーキ美味しかったよ。実はねぇ、私はねぇ、霊媒師をしてるんだよ〜」
…れ、れ、霊媒師??
そんな種類の人間に会うのは初めてだ。
胡散臭ささプンプン。
ちょっと、興味半分、恐ろしさ半分で話を聞くことにした。
「実はね、私はねもう一つ職を持ってるんだよ」
…怪しげな紙(自分でwordで作ったのがよくうかがえるコピー)を取り出す。
そこには、“癌の神様”と書いてあった。
「私はね、癌の神様で、医者に治せない癌を治すんだよ」
もう、あたしの理解を超えたな、こりゃ。
「ほら、ここに載ってるでしょ?」と、
これまた怪しげなアラビア語系の文字の雑誌(紙がわら半紙みたい)を取り出す。
…載ってるというか、載ってる人がこの人なのか判別できないし(笑)
だって、こんな文字読めないし、印刷も微妙にかすんできてるし…。
そして、よく見たら、この人がかぶってる帽子には手書きで、
しかもポスカで癌の神様と書いてある!
ほんと、こんな胡散臭い人見たことない!
このままだと、多分ヤバイと身の危険を察したが、癌の神様は続けて言う。
「手を出してごらん?」
え?手ですか?!戸惑いながらも、恐る恐る手を出す。
癌の神様は、あたしの手に自分の手をかざして「感じるでしょ?」と言った。
「…。」
何も感じねぇー!(笑)
内心そう叫びながら「暖かいですね」と当り障りなさそうなところを答えた。
「でしょ?」と癌の神様はご満悦。
ますます、胡散臭いぞ、この人。
最後には「明日も来るね」と帰っていった。
「はい、お待ちしてます」なんて答えたものの、
その次の日は定休日だった…というオチ付き(笑)

2002年05月01日(水) 最近のお気に入りはMatthew’s Best Hit TV




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