| ぼくたちは世界から忘れ去られているんだ |
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| 2004年03月15日(月) | ヘッドフォン。 |
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あたしは誰にも見えないヘッドフォンをつねにつけている。いろんな意味の無い音が、嫌で嫌でしょうがなくなる音に変わるヘッドフォン。これはとれないんだ。しょうがない。誰に見せても、見えないという。でもあたしにはわかる。そうここにあるのはヘッドフォン。 道端を歩いていた。なんとなく。 「あなたもヘッドフォンをつけているんですね」 唐突に、見知らぬ男に話しかけられた。 「え?」 この人には、見えているというの? 「ですから、こう云っているのです。あなたも、ヘッドフォンをつけているんですね、と。ほら、わたくしも」 確かに男の耳には、あたしとおなじようなヘッドフォンが。 「さようなら。ごきげんよう」 そういうと、男は去っていった。そんなことがあった。 |
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