| ぼくたちは世界から忘れ去られているんだ |
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| 2003年01月15日(水) | 本気なんて出るわけないじゃん。 |
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じゃんけんしようよ、とコクリコが不意に言う。 わたしは面白くも無いのに笑いながら、 「いいよ」 なんて言う。 でも、じゃんけんなんて三回もすれば飽きてくる。 「あたし風邪ひいたみたい」 コクリコが額に手を絹の布かなにかを扱うかのように当てる。 わたしの額にも手を当てる。 「熱があるんだわ」 わたしは、 「大丈夫?」 なんていいながら、本当はコクリコなんて死んでしまえばいいのに、と、思っている。 いや、それは嘘だ。 コクリコにはぜひともこの世の終わりを見届けて欲しいと、思っている。 誰もいなくなった、なにもいなくなった広い広いなにもないまっ平らなところで、 一人、孤独を感じもせずに、息絶えて欲しい。 「死ねよ」 そう口にできたらなんて素敵なんだろう、とわたしは思う。 そういえばずいぶんと前に、 「君は死に拘りすぎだね」 ととある人に言われた。 それはごもっともであるのだけれど そんなことよりもわたしはわたしの名前をパーソナルコンピュータが一発で変換できるかの方がよっぽど問題なのである。 しりめつれつになってきたね。 タイピングをするのをよそうか。 ねえ、コクリコ あたしなんて死んでしまえばいいのにね。 |
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