やさぐれ日記・跡地
アルティーナ



 「ちがっ」


ウチの学校、音楽系ということもあってか、同級生でもそれなりに年齢差があったりする。
2年生でも私より年下って人もいる(10代だってよ羨ましい!)

私と同じ1年生でも、2つ年下もいれば5つ年上の元教師がいたりして、まぁ何て言うか、楽しいっちゃ楽しい。
当然、出身も様々。

年齢が気にならない程度に和気藹々と学校生活を過ごしているけれど、中には「アナタ本当に○○歳ですか?」という香ばs・・・ぃゃぃゃ強烈なキャラも居たりする。



それがTっち(男性)
確か25歳だから4つ年上。
主専攻は声楽、副専攻はピアノ。ちなみにピアノの担当講師は私と同じキチ○ガイ先生。

入学当初、私はTっちの前の席に座ってたんだけど。

1週間ほどで席を移動。
もともと座っていた斜め1つ前の席へ。

理由は簡単なもので、・・・うざい(ぉ


まず授業中、先生の話を聞いてない。

「ねぇねぇ今どこやってるの?」とか
「これやっていいんですか?」とか
話聞いてればわかることを、いちいち前の席にいる私に聞いてくる。

1度や2度なら席を移動したりしないけど。
(嫌がらせみたいだしね)

毎度毎度、どの授業でも最低1度は聞いてくるもんだから。

一応まぢめに授業を受けてる私としては非常に調子が狂うワケで、君の相手なんてしてらんねぇワケで、ペースを乱されるのは腹が立つワケで。


そんな感じで席を移動し、それからと言うもの少なくとも「授業中」Tっちが私に何だかんだと質問を浴びせることはなくなった。

のだ、が。


Tっちは(私でも絶句するくらいの)マイペース・自分中心・理屈屋?でもあるワケで。

授業中、流れぶったぎりで先生に質問を浴びせる。
しかも「はぁ?」って感じの的を得ない質問ばかり。
一旦Tっちの質問に答え始めると、かなりの時間がTっちのために費やされる。


正直、授業が進まないので。
私だけじゃなくクラスの人たちもイライラ。

んーなことは授業終わってから個人的に聞け、と。
つっか先生は懇切丁寧に説明しているのに、どーして君はそれが理解出来ないのか。

読解力がないのかとも思ったけど、それだけじゃ割り切れないくらいの絡みっぷり。


「君はどうしてもその理論や決まり事を受け入れたくないのね?」
と言いたくなるくらいに、粘着ぶりが凄まじい。


数人が注意したおかげもあって、授業中に質問することは「減った」けれど。
授業後の質問攻めはおさまらず。

ほぼどの教科でも絡むものだから、先生方もニガワライ。


最初のうちは私もTっちの「強制終了させる以外に終わらせる術のない会話」に付き合っていたけれど、今では滅多に相手をしなくなり。

私の「君と話していても時間の無駄」オーラを多少は感じとったのか(しかしながらスゲー鈍感)Tっちもあまり私に絡んでこない。


愛しの(ぉぃ)Iくん達はどうやら己が身を犠牲にして相手をしているらしく。
なんてゆーか御苦労さまって感じ(ぉ



それでもTっちが嫌われて終わらないのは。
彼自身がかなりひねくれているにしろ、それなりに努力しているとか、そういう姿勢であるとか。
結果的に多少は理解を示すからであって。

全く何の進歩もなければとっくに見放されてるのだろうけど。


良いんだか迷惑な話なんだか、とりあえず話しかけられれば何となく相手をしてしまう。
他愛のない会話くらいなら、私からも話しかけるし。


しかしまた腹が立つことには、デリカシーがないこと。
非常に嫌なタイミングで絡んでくること。


「○○さん、昨日学校休んでたよね」
「はぁ」

「どうしたの?」
「体調不良です」

「ふーん」

「Tっちこそ最近遅刻が多いわね」
「ちがっ。僕は・・・」

「何が違うんですか」
「違うって、僕はちょっと寝過ごしただけで」

「遅刻してるのに変わりねーっつの」


などと思わず言葉が乱れてしまう(咳き込み
あーヤダ、調子が狂う。


「でも丸1日休んだわけじゃないんで」

「はぁ?昨日1日休んだ私に何が言いたいワケ?」
「いやぁ今日も休むのかと思ったから」

「たまに君が(今日)遅刻しなかったからって、いちいち『学校休んだよね』って確認とるのやめてくれません?」
「ちがっ。別に確認とってるわけじゃ」

「君が遅刻する度にいちいち『Tっち今日も遅刻?』って突っ込んであげようか?それって気分がいい?」



我ながら何てレベルの低い会話をしているんだろうか(凹

何気なくサックリと(多分無意識に)セクハラまがいの失礼発言をすることもあるし、その都度私はちょっとばかりキレるワケで。



まぁさておき。


大抵、Tっちの粘着はシャットアウトするんだけども、つい口を出してしまったこの日。

お昼休み、私がパンを食べつつ読書していた時。
後ろでTっちがいつものようにあぁでもないこぉでもない、とクラスメイトと論議(?)していたんだけど。


何となく耳に入ってくる言葉を集めるに、どうやらTっちが聴音(ピアノで演奏された旋律を、音の長さやリズムなどを正確に楽譜に書き出す)がうまくいかないらしい。

耳がいい、悪い、と言うのは例えば「ド」の音がきちんと「ド」に聞こえるか、というお話。
ドはドに決まってんじゃん、と言われればそれまでだけど、訓練なしに全ての音が正しく聴き取れる人は少ない。


それを鍛えるのが聴音の授業なんだけど。



「音がおかしいんですよ」

・・・は?
と、読書しつつ私の頭。


「何か大きさが違うし」

だから何だとゆーんだ。
と、パンを頬張りつつ。



「弾き方が弱くて正しい音程で聴き取れない」
「ぃゃちょっとマテ」

君は自分の耳に、ではなく先生にイチャモンつけるのか。
私はTっちとは聴音のクラスが違うのでわからないけれど、明かに先生側の演奏ミスなら周囲が突っ込むだろう。


つい、思わず、話に介入してしまった私。


「なに。弱く弾かれると音程が低く聴こえるワケ?」
「そうそう、そーなんですよ。だから間違っちゃうんです」

「・・・」

溜息。



「Tっち。よーく覚えておきましょう。
ピアノに限って言うなら、フォルテ(強く)で弾こうがピアノ(弱く)で弾こうが音程は一定です」

「ちがっ。違うんですよ!」
「何が違うんだよ」←あぁ乱れた

「音が小さいと半音下がってるのかどうなのかわからないんですよ」
「じゃあ何だ、ソの音をフォルテで弾いたら君にはソ♯に聴こえて、ピアノで弾いたらソ♭に聴こえるワケだ?」

「ちがっ」
「君が言ってるのはそーゆーことだっつーの。
そんな理論あるわけないでしょうが。
強弱に関係なく、調律さえ合っていれば常に442Hz(ヘルツ)なんです」

「でも変な風に聴こえるんですよ」
「それは君の音感がズレてるんじゃないの」←言った

「えー」
「強弱つけて弾いたら音程狂いました、なんてピアノがあるかよ。
ピアノと先生の所為にしないで少しは自分の(ry」


「じゃあ○○さんはちぃーさく弾かれても、ソの音はソに聴こえるんですか」
「ソにしか聴こえません」

「僕、絶対音感もってるわけじゃないんで」
「もってなくても相対音感で聴き取れます」

「えー・・・なんでだろう」
「だーかーらー。
自分の音感を正しい設定にするのよ。
頭に音程を叩き込むの。
ドをミと聴き違えるような狂った音感じゃなくてっ」

「でも絶対にこの音程が正しい!なんて言い切れるとは限らないじゃないですか」
「はぁ?ピアノは442Hzで統一されてるっつーたでしょ」

「でも何て言うか、やっぱり弾き方が弱いと・・・」
「あー、ふりだしに戻るし。勝手にして下さい」



強制終了。
会話時間、3分。

口を挟んだ私がバカでした(完


覆しようのない絶対的な決まりすら、Tっちの前では日本人がよく言う「考えておきます」程度の約束事なんだろうか。

そのうち「何で442Hzで統一なんですか」と言い始めそうで非常に怖い。
あまりに理屈っぽ過ぎるのは如何なものかと思う次第。


ちなみに管楽器に関して言えば、強弱つければ音程が簡単に変わっちゃうんだけど。
それをTっちに言うと更に話がややこしくなるので。

ピアノに話を限った・・・けれど結果は同じだったネ(ちーん




まぁそんな生徒もいたりする、ウチの学校。

また暫くTっちには関わるまい( ´Д`)y-~~~



2004年09月07日(火)
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