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2003年06月18日(水) 野坂昭如ノーリターン〜帰ってきた中年御三家@NHKホール〜

 夕方、数寄屋橋のCD屋で下記のもの購入。\15000出してお釣りが\1000来るはずだったが、何故か\6000来た。そのままスタスタと帰ったら「すませ〜ん」と追いかけられた。世の中そんなに甘くない。

 矢ちゃんと合流後、帰ってきた中年御三家を観にNHKホールへ。矢ちゃんは着物を着てきたんだけど、思っていたよりも更に似合っててびっくり僕も欲しい!?出演:永六輔、野坂昭如、小沢昭一。30年前、武道館をビートルズの次に満員にした3人が帰ってきた。開演ぎりぎりに席に着くと、何と一列目のど真ん中!先行で買ったとは言え席良すぎ。でも、少々見上げる感じ。幕が上がり、司会の中山千夏が『ムーンライトセレナーデ』を歌い出す。そしてバックのドラマーを見て驚き。専門学校時代に楽器を習う授業があったのだけど、その時のドラムの先生だった。その時は知らなかったけど、やはり名うての人だったのね。
 続いて永→野坂→小沢と順番にソロコーナー。永はラジオのアシスタントでもある遠藤素子を同時通訳に迎えて『恋人よ われに帰れ(LOVER COME BACK TO ME)』を歌う。歌と言うよりも遠藤とのコントに近かった。お次は野坂の出番だが実はまだ会場に来ていないと言う。先日、自宅で倒れ今は入院中でステージに立てるかどうか最後まで分からない。急遽、小沢に順番変更。『明日天気になあれ』『シャボン玉』などを歌う。『ハーモニカ・ブルース』では自身でハーモニカを披露。メロディーと和音と同時に音が出る。不思議。話している姿をはじめて見たのだけど、他の2人とも全く違うタイプなのだけど面白い。いたずら好きの子供みたいだ。
 小沢が終わり、ステージには野坂の帽子を持って永が再登場。やはり現段階でも来ていない。「演出かなぁ」と少し思っていたけれど、全くそうではないらしい。永が医者から聞いた内容では、軽い脳卒中でリハビリにまだ1ヶ月は必要だとのこと。本人は来たかったらしいが、周りがそれを許さないのだろう。野坂が以前にリハーサルで歌った曲を会場に流す。スタンドマイクに掛けられた野坂の帽子。本当に死んじゃった人みたいだ。歌ではやはり野坂が一番聴きたかったので残念。でも、何よりも早く治って欲しい。中山千夏が野坂に扮して3人で『やまと寿歌』を歌い、1部終了。

 会場を見渡せば芸能人がわんさか。黒柳徹子、松島トモ子、筑紫哲也、和田誠夫妻、吉行和子、冨士真奈美、松尾貴史など。さすがこの御三家ともなると客層も違う。
 2部にゲストで小林亜星登場。しかし野坂が来ないとなると、会場もどうもいまいち盛り上がりきれない様子。僕ももちろんそう。アンコールで客席に来ていた芸能人もステージに上げ全員で『黒の舟歌』を歌う。でも、やはりどこか寂しい。大笑いして帰るはずだったのに。「あっ、野坂だ!」と舞台の袖を見ながら小沢が言うが「嘘だよ〜ん」と。永もいつも野坂塾で見るような、悪態を付き合いつつ野坂と話している姿とはまるで違う。野坂の大きさをつくづく感じた夜だった。3人とも充分過ぎるほど御高齢。果たして次に御三家が集まる日はあるのだろうか…。

 帰宅後、レッド・ツェッペリンDVDを観る。ジミー・ペイジかっけ〜!ボンゾのドラムソロに降参。これで21歳とは恐るべし。このバンドは奇跡としか形容できません。

購入音楽もの

■シアターブルック『THEATRE BROOK』
■曽我部恵一『White Tipi』
■椎名林檎『賣笑エクスタシー』
■レッド・ツェッペリン『LED ZEPPELIN DVD』


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