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2003年06月03日(火) 堤防と光

 夜にブリヂストン美術館のレオン・スピリアールト展を観に行く。実は昨日も行ったのだけど、休館日でした。普段、ろくすっぽ絵なんか観に行かないから、美術館はだいたい月曜休みなのを知らなかった。でも、まぁ下見と言うことで…。
 彼に付いては先日知ったばかりなのだけど、一瞬で恋に落ちた。ひとめぼれだった。作品は主に色鉛筆、、色チョーク、水彩、パステルなどで描かれる。初期の頃の自画像はどれも暗いトーンで描かれていた。丁度、失恋をした頃の作品だと言う。「僕は彼女以外を愛することはこれからは絶対ないでしょう」と何処かで聞いたことのある言葉(僕も言った事がある)。自画像とは死と向き合いながら描くもの。果たして僕の文章や唄でそれを表現できていたものがあっただろうかと、考えさせられる。
 主に防波堤や海辺を描いた風景画がどれもすばらしく、この時期の作品が一番好き。中でも『堤防と光』と言うのがお気に入り。しかしこの後、結婚を機に作品は終焉へと向かっていく。結婚とは得る代わりに失くすものも避けられないのだろうか。特に表現する者にとっては。反対に人物だけを描いたものにはぐっとこなかった。他に『夜』『少女と犬』『めまい(↓左)』などお気に入り。特に『めまい』は近くで観るのと離れてみるのとでは印象が随分違うのに驚いた。少し離れて観る方が圧倒的にすばらしい。
 入り口付近の他の展示での藤田嗣治の作品もよかった。名前に「嗣」を使っているからではないよ。

 帰り道、どうしてもカーペンターズの『Goodbye To Love』が無性に聴きたくなった。間奏のファズのギターソロがたまらない。これは最初、リチャード(兄)が案を出した時に、周りから猛反対を食らったらしいんだけど、やってみたら良かったと言う。夜はまた例のごとく寝てしまって、明け方これを書いているのだけど、起きた時浮かんだ曲が『3年目の浮気』。どう言う繋がりなんなんでしょう、これ?


『めまい』と『堤防の夕べ』


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