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2002年09月19日(木) 無知も旨い〜野坂塾@新東京会館〜

 昨日は矢ちゃん野坂塾@新東京会館。予定より少し着いたので阿佐ヶ谷駅周辺を散策するのだが、お気に入りの古本屋や喫茶店を見付けられなくて残念。どなたか御存知の方いらっしゃいますか?
 早めに会場入りするものの、席はどんどん埋まり立ち見が出るほどに。普段はもっと少ないそうである。開演前、永六輔が前説含め場内整理。相撲で言う砂被りの席にたくさんの人を座らせて多くの人が観れるようにする。本当は会館側がやらなきゃいけないんだろうけど、きっとそれよりも圧倒的に上手い。さすがお寺の息子だけあって、坊さんの説法の様で話が上手い。おば様でなくとも話に惹きこまれてしまう。

 最初に松崎菊也(元ザ・ニュースペーパー)登場。北朝鮮の女性アナウンサー、永六輔などのものまねで会場を湧かす。徐々に永、野坂と加わり前日の訪朝の話に。戦時下の日本での朝鮮人が公立の学校に入れなかったり、学童疎開の対象にならなかったりと、ひどい差別されていたが分かる。しかし、それとは別に今回の拉致問題は責任を取ってもらうべきだと熱く語る。
 アメリカの新型のミサイルで『レッカウラン弾』というプルトニウムを含んだものがあり、従来の身体を突き抜けるものとは違い、身体の中に入り込む恐ろしいものがある。もちろん人体にかなりの悪影響が出て、枯葉剤と同じような症状が出てくると云う。それと含めるアメリカのイラク攻撃をとりあえず待てと『しばらく連』(小田真、小林よしのりなど参加)という会を野坂が立ち上げた。右も左もヤクザも全て、普段野坂といがみ合っているような人でさえも巻き込んで反対しようと言うのである。
 只、立ち上げたは良いが著名人以外の参加(署名など)の準備、これから具体的にどう動くのかが全く出来ていない。この詰めが甘いところを永に指摘される。でも、イラクが毒ガス兵器などで先制攻撃をしてきたら本当にどうするのでしょう…?

 最後に小林亜星登場。服部克久との裁判の話をする。一審では「この曲とこの曲は同じ曲である」と言うことで敗訴したが、二審では「この曲とこの曲は似ている箇所が多くある」で勝訴。依拠性(知らないで作ったか)が問題点だという。知らないで作った割りには偶然に重なった部分が多すぎ、Aメロ、Bメロ、サビとも偶然に重なる確立計算では京(億、兆のもっと上の位)になる。2小節くらいは同じ所があっても、全体が重なる場合はまずないのである。最近ではコンピューターでその確立を調べることも出来るそうだ。服部の言い分では「テレビは音をつけて観たことはない」と言うちょっと不自然な言葉も出たそうだ。何かと日本の裁判は和解に持って行く傾向があるらしいが、今回は初の著作権法のあり方を示した。そして外国の前例に非常に弱いらしい。今後、服部も上告するとのことで、最高裁ではどう判決が下るのだろうか。
 勝訴のお祝いに野坂が小林亜星の似顔絵をプレゼント。描かれた絵はなんとブルドック!でもすごく似てたなぁ〜。描いていると、どうしても似てしまうそうだ。ちなみに野坂は以前「徒に性欲を刺激した」とのことで国に訴えられ敗訴となったそうだ。「真面目にだったら良いのか!?」と怒っていた。
 あっと言う間の2時間で終了。と同時にお客はあっさり退場。おじ、おばさま達は席に座って見送るなんて悠長なことはしません。それと一緒になり帰る野坂や永も紛れると普通のおじいちゃん。矢ちゃんは憧れの野坂に近づくも話し掛けはせず、退場をそっと見守るだけ。う〜ん、こういう所はいつまで経っても乙女だねぇ。

 話をすると云うことは1を知っていて10を話すのではなく、10もしくは100を知っていて1を話す事だと実感する。おしゃべりが事を大袈裟に話すのはと訳が違う。ただ、これは4人の話のバトル。誰かが話している時でもタイミングを見計らって、自分に惹き込ませる戦いなのだ。それが非常に面白かった。これで2000円ポッキリとは格安だ。今後も予定が合う限り、まず行きたい。と言うか行く!!

 今日のタイトル『無知も旨い』は『むちもうまい』のドコモケータイ変換。一発変換どころか『蒙昧』と言う言葉は出てこなかった。まぁ、メールでそんな言葉やり取りしないから良いんだけどね。それにしてもこのケータイはちょっと漢字を知らなさ過ぎる。持ち主に似てくる…訳ないか。それに無知は旨くない。不味い。

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