酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2007年10月17日(水) 『瓦礫の矜持』 五條瑛

 身に危険を感じた時に一般人は警察を頼る。しかし、警察官全てが思うような対応をしてくれるとは限らない。警察機構の中でも弾き出され捨てられてしまう存在もある。警察に対して様々な怨念を持った人間達が復讐の名の元に新たな事件を引き起こす・・・。んーなんだかやるせない。警察って正義の象徴だと思うケレドモ、警察組織の人間全てが正しい訳ではない。私も一度警察の安全課のオジさんの発言にいやな想いをしたことがあるから。清濁併せ持つが人間だろうケレドモ、願わくば少しでも正しい位置に近ければいい。この物語は登場人物があまりにも多すぎてまとまりに欠ける気がした。もう少し削ぎ落とせばもっともっと面白かったろうになぁ。でもこの切り口はヤッパリ面白いと思う。女性がこれを描くってことがスゴイことだわ。

『瓦礫の矜持』 2006.6.25. 五條瑛 中央公論社



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