酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2007年09月11日(火) 『夜は一緒に散歩しょ』 黒史郎

 ホラーってのは簡単そうでスゴク難しいジャンルだと思う。読んでいてなにかデジャヴュを感じる物語が多いのもいたしかたのないこと。かつて怖かったなにかの焼きまわしなのだもの。そんな中、久々に丁寧なホラーを読めた。まぁ、内容的には焼きまわし感は否めない。否めないのだケレドモ面白かったの。じわじわと気持ちの悪い不安定な読み心地で黒い正体が現れるときに「あ、なるほどな」と。幼くして母を亡くした少女を使うことがうまかった。こういう新しい才能を読めるとなんだか嬉しい。次回作にも期待しちゃう。

『夜は一緒に散歩しょ』 2007.5.18. 黒史郎 メディア・ファクトリー



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