酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年02月13日(日) 『ニッポン泥棒』 大沢在昌

 尾津は優秀な商社マンだったが、今は妻に離婚され、ハローワークに通う64歳。心の隙間から目をそらし、日々を大切に生きようとしている毎日。そこへアダム一号と名乗る男が、尾津はアダム4号だと接触してきた。引きこもりだったという男の持ってきた話は、尾津には破天荒で信じようにも想像もつかない世界だった・・・

 大沢親分だからこそ、こういうテーマを面白く最後まで読ませてくれたのだろうなぁ、と。インターネットやパソコンに知識のない尾津が、若き頭脳集団が発明したとあるシュミレーション・ソフトの解凍の「鍵」の片割れに勝手にされていたなんて尾津のとまどいはどれほどだっただろう。かわいそうに。それでも大沢親分の描く男らしく正面から闘うのでありますが。果たしてその結末やいかにー!?って感じですね。今の時代をしっかり捉えた面白い物語でした。ちょっとむずかしかったけど(本音)。

『ニッポン泥棒』 2005.1.15. 大沢在昌 文藝春秋



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