酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年02月02日(月) 映画『PERFECT BLUE』今敏監督作品

 野外イベントステージで、3人組アイドルグループ《チャム》のメンバーが歌い踊る。この日、メンバーのひとり霧越未麻(みま)が、グループから脱退する。今ひとつ伸び悩むグループから切り離し、未麻を女優として売り出そうというプロダクションの意向だった。マネージャー(元アイドル)ルミは田所社長に反対したがかなわなかった。未麻は連続ドラマに起用され、台詞がひとこと“あなた、誰なの?”だった。田所社長のセールスが功を奏し、じょじょに女優として花開いていく未麻。それと同時に、脅迫ファックスや爆発物添付のファンレターが届きだす。そして本人が知らない間に立ち上げられていたホームページ「未麻の部屋」、そこには本人の生活や心の声が克明に表記されていた。いったい誰がどうして・・・。

 これは、2年前に本で読んだ『PERFECT BLUE』のアニメ化だと思っていたら、ずいぶん内容が違っていました。いろいろ調べてみたところ、原作者の竹内義和さんは、脚色に関して、サイコ・スリラーであること、主人公はアイドル、狂信的なファンという3つの条件を提示し、それ以外はすべて、今監督と脚本の村井さだゆきさんに委ねたそうです。これがよかったのか、アニメは原作をかなり上回っていました。
 未麻が起用された連続ドラマ(劇中劇)「ダブル・バインド」は、猟奇殺人を追う物語。未麻は、猟奇殺人犯を演じ、またヌード写真集も出し、アイドルから完璧に脱皮していく。しかし現実ではドラマの脚本家やヌード撮影をした写真家が惨殺されはじめる・・・。死を招く女優と言われ、自分を見失いかける未麻。ドラマと現実の区別がつかなくなりかけた未麻の前に現れる驚愕の真実とは。
 いやぁ、アニメなのにR指定されたはず、ってくらいにハードです。未麻がドラマ上でレイプされるシーンなんてぞくぞくさせられます(嫌悪感とある種興奮で)。なにより、ラストがとてもいや(大笑)。あんなのすっごいホラーだよーっ。ラストに関して申し上げるならば、この世のものとは思えぬホラーでございました・・・。おもしろうございました。はい。

映画『PERFECT BLUE』今敏監督作品



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