夢中夜
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***この間は夢***ほかは現実です、たぶん。


2004年08月28日(土)

久しぶりに墨の匂いをかいだ
イライラしていたのに
すっと静まるのはどうしてだろう

「風」という字を書くあいだは
「風」について考える

「雨」という字を書くあいだは
「雨」について考える

目の前に無いものについて、じっと考える

優しい風
強い風
乾いた風

いろんな風があっても、字は一つしかない
概念の「風」を、一画一画の集まりにして映す

誰かが付けた名前と意味を、文字のかたちにする間
ただひたすら「風」のことだけを考える

できた「風」は具体的な「風」になっている


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きみの星はやみの夜に輝いている
(Carl Hilty)
waka |MAILphoto

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