オレンヂデイズ

『貴方の絵には、オリジナリティがある』　と言われた。

今まで全くというほど言われたことのない言葉。

本当に凄くびっくりして、呆けてしまった。




生まれて初めて、マスカラをつけた。

上手い友達にやってもらって、パウダーや頬紅、リップグロスも塗った。

睫がくるりと上へカールして、西洋人形みたいな眼。

恥ずかしくて嬉しくて恥ずかしくて、むずむずした。




無性にある構図の絵を描きたくなった。

真夜中にコピー紙とシャープペンを取り出して、ガリガリ殴り描きした。

思い描いた通りには、ならなかった。




自分が今までしてきたことを振り返ってみた。

広くも狭くも色んな人を裏切り続けてきていた。

自分は好きなことを好きな時にしかしていないと気付いた。






意味のある生き方をしたいと

陳腐ながらそう思った、一週間。