森岡万貴 徒然記 (黒いブログ)
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むかし、信貴山のお寺に長い間修行をつんだ“命蓮”というお坊さんが住んでいました。 命蓮さんは不思議な力を持っていて、お祈りをすると鉄鉢が空高く飛び、命蓮さんの代わりに托鉢をするのです。
ある日、山城の国に住む長者の家に、この鉢が飛んできました。 その昔、長者は信貴山の毘沙門さまに信仰し、ご利益を頂き大金持ちになったのです。 その事も忘れ、「卑しいはちが飛んできた!」といって米蔵の中に入れて鍵をかけてしまいました。 閉じ込められた鉢は帰ることが出来ずに、仕方なく米蔵ごと飛びはじめました。 びっくりした長者は必死で後を追い、信貴山まで来てしまいました。 そして、命蓮さんにお詫びを言って米俵を返してもらったといいます。
それ以来、長者は一生懸命働き、困っている人には優しく親切にするようになりました。 こうして人々から尊敬されるようになった長者は、ますます栄えたということです。
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