Juliet's Diary HOMEDiary INDEXpastwillsellection


2006年02月23日(木) 機動戦士ガンダム

はっきりと宣言するが、今、ガンダムにはまっている。
そう。吾郎様の大好きなガンダムである。
いや、正確には「龍兄とたっくんが好きな」ガンダムである。
少なくともじゅりちゃんにはそうなのだが、すまFANである以上、
ここでは「吾郎様の好きなガンダム」と言っておこう。

数年前にめずらしく龍兄と電車帰りが一緒になった際、説明を受けた。
「勧善懲悪じゃないんです。ジオンは独立戦争をしかけているんです」
よくわかんないけど、普通のロボットものではなさそうだった。

その後「稲垣吾郎の呪い(日付もうわからん)」でも書いた祖母の葬儀。
通夜の席で親戚中がガンダムFANだったことを知る。
そこへノコノコたっくんが来ちゃったから、喪服で大盛り上がり。
で49日の時、いとこのダンナがテレビ放送シリーズの録画をくれた。
全部で50話くらいあるものだが、「オレが先に見る〜」と叔父にとられ、
先日やっと、我家に戻ってきたのだ。

して、今年の正月休み。見ましたよ。全部。
そしてじゅりちゃんは、ガンダムにはまったのだ。
はまったからには、言わなきゃ気がすまないじゅりちゃん。
僭越ではありますが、

吾郎様FANに告ぐ! じゅりちゃんのガンダム講座!

を、お楽しみください。吾郎様FANなら常識でございます(いばりっ!)
ネタばればれですので、ご注意を!(読んでも平気だと思うけど)



人口が増えすぎたため、宇宙に人が住めるコロニーをつくり、
人類が宇宙に移民をしていた時代のお話です。

移民をしたはいいけど、やはり政治は地球中心に考えられてしまい、
宇宙に住む人々には、なにかと不利な状態。
それに怒ったサイド3(コロニーの名前)の人々は、独立を宣言!
今後は地球中心の政治から離れ、自分達だけでやっていくんだ!
それが「ジオン」です。

いくらガンダムを知らない人でも「アムロ」と「シャア」
の名前くらいは、知っていると思います。
アムロは地球連邦軍の軍人で、シャアはジオン皇国の軍人です。
つまり、シャアは独立を求める「ジオン」所属で、
アムロはその独立を阻止する「地球連邦軍」の兵士なのです。


物語は15歳の少年、アムロを中心に始まります。
普通の少年アムロが住んでいたサイド7に、
ジオンが攻撃を仕掛けてきます。
それは後に「1年戦争」と言われる戦争が始まって半年。
全人口の半数が死滅したという、とても大きな戦争です。

ジオンがサイド7に攻撃をしかけたのは、地球連邦軍の大きな作戦が、
サイド7で行われていたのをかぎつけたからです。
それは地球連邦軍の秘密兵器「ガンダムとホワイトベース」の開発です。
その開発が、サイド7で行われていたのです。
ちなみにガンダムの開発者は、アムロのお父さんです。

ジオン、シャア率いる部隊の攻撃で、民間人が次々と死んでいく。
アムロの幼なじみ、フラウ・ボウの家族も死んでしまいます。
多くの人が死んでしまう中で、アムロは怒りを感じます。
そして偶然手にしたガンダム取扱説明書片手に、彼はガンダムに乗ります。

なぜ、正規のガンダム・パイロットがいないのか?
それはガンダムは開発されたばかりで、軍の中でもトップクラスの
秘密事項で、まだ敵に察知されるワケにはいかなかったのです。
だがそんなことを知らないアムロは、勝手に動かしてしまいます。
ちなみにガンダムには、最新鋭のコンピューターが搭載されていて、
素人のアムロでも、なんとか動かせるようです。


「連邦軍のモビルスーツは、マシンガンをうけつけないぞ!!」

モビルスーツの開発能力はジオンの方が上だったのですが、
連邦軍の最新兵器ガンダムは装甲が厚く、マシンガンでは歯が立ちません。
その上、ガンダムのあの「ずきゅーん!」というビーム銃。
ピンク色のビームがでる、あの銃です。龍兄の言葉を借りれば、
「あの時点でビーム銃を持っている、というのは、すごいことなんです」
ということで
「火力が違いすぎる!連邦軍のモビルスーツは化物か!(シャア)」
とのこと。
そういうわけで、アムロはなんとか、サイド7からジオンを追っ払います。


だが、うかうかしていられません。ジオンは、シャアは、
再度、サイド7を襲ってくるに違いありません。
そこで、サイド7の住民は、最新鋭の戦艦、ホワイトベースで脱出し、
連邦軍の基地、ルナツーへ逃げようとします。がっ!!!

正規のクルーが攻撃でほとんど死んでしまいました。
「クルーザー(あくまで宇宙船の)の免許を持っています」
という理由で、ミライ・ヤシマが、ホワイトベースの操縦を。
とりあえず動かせるという理由で、アムロがそのままガンダムで、
ホワイトベースの出航を護衛。
重機免許を持っているという理由で、カイ・シデンがカンタンクの操縦。

そうです。素人ばかり、それも少年達が、戦争に巻き込まれていくのです。

「銃を撃てるものはダレでもいい!」

これもまだ軍に入って半年、若干19歳の士官候補生、
ブライト・ノアの指揮で、出航前のホワイトベースの偵察に来たシャアを、
老人も少年も銃を持ち攻撃します。

なんとかシャアを追っ払い、ホワイトベースはサイド7を脱出。
そのホワイトベースをシャアが追ってきます。
「逃げきるか? それとも攻撃するか?」
なんとそんなことを、民間人の多数決で決めているのです。


これが初回から第3回までの大まかなストーリーです。
この時点で、こりゃなんか違う、と、じゅりちゃんは思いました。
15・16で平和に暮らしていた普通の少年達が、戦争に巻き込まれ、
自分達で戦わざる得ない状況に追い込まれていくのです。

他のロボットアニメでは、主人公には頼れる大人がいます。
だがガンダムの世界では、そういう大人はみんな死んでしまったのです。
唯一まともそうなのは、士官候補生のブライト・ノア。
だが彼にしたって、軍に入って半年の19歳です(おっさん顔ですが)

その後、ルナツーに逃げ切ったアムロたちは、
軍の最高機密を知った、という理由で、軍に拘束されます。
だが人員不足から、結局、本人達の意思確認もなく、軍人に。
それを拒否すれば、秘密を知った罪から終身刑とのこと。
ってか、正規クルーがほとんど死んでしまった今となっては、
とりあず動かせる彼らに、半ば押し付けた、と言った感じです。


その後彼らは、連邦軍の軍隊として、作戦に参加することを強制されます。
生き延びるためには、やるしかない。だがそこはコドモの集まりです。
いろいろと問題が発生します。最初の問題は、ブライトVSアムロです。

アムロは「怖いのもうヤダ」と、ブライトの出撃命令を拒否。
この時点で、もう普通の主人公じゃありません。
その後もブライトの命令をきちんと聞かなかったり、ワガママ放題。

「ガンダムの性能に頼りすぎる! 戦いは有効に行うべきだ」
ブライトもブライトで、アムロに厳しい。
ブライトとすれば、ガンダムのパイロットという超重要人物のアムロを、
自分に従わせなければ、全クルーの上には立てません。
また素人ばかりですから、とにかく全員にきちんと仕事を
してもらわなければ、生き延びれません。
その結果、ブライトはアムロをガンダムから降ろす決意をします。

「ボクが一番、ガンダムを上手に操縦できるんだ!!」

アムロは脱走し、戻った後は独房に入れられブライトに殴られ(すごっ!)
とにかく、アムロが兵士の一人として、指揮官ブライトに従うまで、
ブライトとアムロの熾烈な戦いが繰り広げられます。

アムロがブライトに従うようになったのは、意外にもジオン兵士の言葉。
「オマエの腕がいいからじゃない。ガンダムの性能がいいからだ」
その言葉をきっかけに、アムロの天狗の鼻はへしおられます。
そして、本当に強い男になりたい、という気持ちから、彼は変わるのです。


その後、ホワイトベースは数々の作戦を乗り越えます。
ブライトも指揮官としての才能を発揮するようになり、
ジオンの攻撃に上手く対応できるようになります。
アムロもモビルスーツの有効な戦い方を習得し始め、
優秀なパイロットへと成長し始めます。

ここらへん、けっこうはっきりと描かれているので、
素人のじゅりちゃんでも、アムロの戦闘能力があがってきているのが、
よくわかるようなお話になっています。
決して、ガンダムの性能のよさだではなく、アムロの腕が上がっている。
またジオンもガンダムに対抗すべく、いいモビルスーツを開発し始めます。
最初の頃に出てきていた「ザクとは違うのだよ、ザクとは」です。



そしてその頃、シャアは左遷されていました(笑)
ではアムロに次いで重要人物、シャアについて説明します。

「キャスパル兄さん」という言葉はご存知でしょうか?
ホワイトベースのクルー。セーラ・マスの言葉です。
そうです。セーラとシャアは、兄妹なのです。

シャアとセーラは、ジオンの創設者ジオン・ダイクンの子供で、
本名を「キャスパル」「アルテイシア」と言いますが、
ジオン・ダイクンが、デギン・ザビに暗殺されたため、
身分を隠して、ジオンから逃れていたのです。
そして成長したキャスパルは、シャアと名を変えてジオンにもぐりこみ、
「打倒ザビ家」の復讐を心に誓っていたのです。

ホワイトベースの戦いで、うまくザビ家の末弟、ガルマ・ザビを
死に追いやったはいいが、ガルマを守りきれなかったという理由で左遷。
だがその間、シャアは復活の時を待っていました。
そして、とうとう、赤い彗星のシャアが、
ニュータイプ、ララアを引きつれ、戦線に戻ってきました。


して「ニュータイプ」とは、なんぞや?です。簡単に言うと、

1:先読みのできる能力(勘のよさみたいなもの)
2:人の心が読める

この能力を持つ人間のことです。
宇宙で暮らすようになった人々が、その環境に対応するため進化した。
その進化の結果が「ニュータイプ」ということだそうです。
そしてニュータイプ、ララアとの出会いにより、アムロの中にあった、
ニュータイプの才能が、爆発するように開花します。

するとどうなるか? 
そうです。アムロとララアは心と心で会話が出来るということです。
するとアムロは気がついてしまいます。
「僕たちに戦う必要なんてないんだ」ということに。

アムロにとっては、運命の人となったララア。
だがララアは、シャアを守るためアムロの攻撃で死んでしまいます。
ニュータイプの能力を発揮しだしたアムロは、
シャアの戦闘能力を上回るようになっていたため、
シャアが窮地に陥ったからです。

「どうして彼女を戦争に巻き込んだんだ!」
シャアに憎しみを持つアムロ。そしてまた、
シャアにとっても運命の人であったララアを殺されたことにより、
アムロとシャアの、戦争とは違う戦いが始まります。


その戦いは、ジオンと地球連邦軍の最後の戦いとなる、
宇宙要塞ア・バオア・クーの戦闘でクライマックスを迎えます。
ジオンはここを突破されたら、もう後がありません。
連邦軍も総攻撃をかけ、ジオンも全軍動員に近い形での大戦闘です。

その中で、アムロを追うシャア。
ガンダムも左手を失い、最後には頭部(メインカメラ)も失います。
ア・バオア・クーの中に誘い込む、シャア。
戦闘能力ではもうアムロには勝てないシャアには奇策があります。
それは、生身での戦いです。

アムロもシャアの狙いに気がつきます。
ガンダムを自動操縦にし、ガンダムを降りるアムロ。
アムロの前を進んでいくガンダム。
そしてガンダムは頭上の敵、シャアのモビルスーツと相打ちになり、大破。

このお話は、ガンダムすら、大破なのです。
自動操縦で歩くガンダムが敵を察知。
頭上に向けて撃つと同時に敵のビーム。
くずれるガンダム。その横をアムロがすり抜け、シャアの下へ。
そうです。シャアはまだ生きているのです。


「カラダを使う生身の戦いでは、訓練している方が有利だ」

ニュータイプであるアムロに勝つには、それしかない。
だがなぜ、シャアがそこまでアムロにこだわるのか?
シャアの目的は、ザビ家なのに。
(ここらへんが少々まだ自分もわからないのですが、憶測で)

アムロはニュータイプです。地球連邦軍のニュータイプです。
そしてシャアも「私もニュータイプのハズだ」と思っています。
(言い切れない悲しさがあります)

「ニュータイプは人類全体のためにあるもので、戦争の道具じゃない」
という妹、アルテイシア(セーラ)の言葉。
そしてこの戦争の後(カンダムZ)、ニュータイプであると言う理由で、
7年間も地球連邦軍から軟禁状態にされてしまうアムロ。

おそらくニュータイプは非常に利用されやすい。
特殊な能力があり、通常の人間では太刀打ちできないニュータイプ。
その危険性もまだわからず、だが相当な能力を発揮するアムロを、
シャアが危険人物と考えたようです。
ニュータイプのために、このニュータイプ(アムロ)は危険だと。


しかし結局、互いに致命傷ではない相打ちに。そして爆風によって、
ふたりは離れ離れになってしまい、決着はつきませんでした。
そしてシャアは思い出します。ザビ家の最後の生き残りを。
打倒ザビ家の志を思い出し、ア・バオア・クーを脱出する
キシリア・ザビを撃ち殺し、シャアの復讐は終わりを告げます。


その頃、ホワイトベースは大ピンチに陥っています。
もともとジオンは宇宙コロニーのひとつが戦争を仕掛けたもので、
モビルスーツの開発に先んじていなければ、
地球連邦軍の相手ではありません。
だからこそ、この戦いも地球連邦軍有利だったのですが、
先陣を務めていたホワイトベースはエンジン部分をやられ、
ア・バオア・クーに不時着し、敵の猛攻撃を受けています。

尚、肝心のガンダムは別の場所で大破し、援護は望めません。
頼みのガンタンクやガンキャノンも多勢に無勢。
なにせ敵の要塞の真っ只中ですから。絶体絶命です。

クルーたちは手にマシンガンを持ち、敵兵と戦いますが、
そりゃもう、もう全滅間近って感じです。

その時、彼らはアムロの声を聞きます。
動けないホワイトベースを放棄して、その場を脱出しろと。
ニュータイプであるアムロは、連邦軍勝利を予感し、
全滅間近の仲間を救おうと、彼らの心に声を届けたのです。

アムロの声に従い、脱出を図るホワイトベースの仲間達。
その脱出直後、ホワイトベースは大爆発を起こし宇宙に沈みます。

だが肝心のアムロが戻ってきません。
アムロは要塞の奥深くまで入り込んでいたので、自力で脱出ができません。
だがアムロは大破したガンダムをみつけます。
ガンダムは3つのパーツに分かれることが出来、
腹部の操縦席が、脱出用のコアファイターという戦闘機になるのです。

手動でガンダムからコアファイターを切り離すアムロ。
そして彼は仲間の元に戻ることができ、そして戦争も終わりました。




以上が、超大まかなストーリーです。

最初のアムロがなぜガンダムに乗ることになったのか?
なぜ少年兵たちばかりなのか?
ブライトとアムロの戦い。そしてアムロの成長。
最大の敵、シャアの復讐。そしてニュータイプ。


「すごい緻密な計算がされているんですよ」と、たっくん。

わかる。すごいわかる。かなり大勢のスタッフの知恵が入っている。
そしてストーリーの狙いを的確に表現する逸話がたくさん入っている。
また主人公の成長だけではなく、まわりの人物も成長している。

非常によく考えられたストーリーです。
吾郎様が好きな理由が、よーくわかります。


人物もおもしろいです。
敵兵士も非常に魅力的で、シャアは勿論ですが、
アムロに「ガンダムの性能のお陰だ」と言った、ランバ・ラルや、
ニュータイプのシャリア・ブルなども、
かなりいい味出してるおっさんです。

ちなみにアムロは、気の多い男です(笑)
ボーイ・ミーツ・ガールな要素もあり、
件のララアの他、年上のマチルダ大佐(だったかな?)にも恋をします。
カイ・シデンも敵スパイであるミハルに恋をしますし、
ハヤト・コバヤシもフラウ・ボウが好きになります(後に結婚)

また後半、ミライ・ヤシマを巡り、婚約者のカムランと、
スレッガー中尉、ブライト・ノアの三つ巴の戦いがあります(笑)
これがまた、けっこうおもしろいんだよな。
「いいのか!ブライト!待っているなんて言ってる間に取られちゃうぞ!」
と、こっちはやきもきです。
まぁこの戦争の後、ブライトとミライは結婚するのですが、
微妙にやきもちな常に冷静沈着なブライトが、おもしろかったりします。



さてさて、にわかFANのじゅりちゃんの解説です。
ここまで読みきった方が、いらっしゃるのでしょうか?
すまFANの中にも、ガンダムFANの方は、いらっしゃると思いますし、
検索で来た、真性ガンダム・チルドレンな方もいらっしゃるでしょう。
「そーじゃねーだろー!」と思う方もいらっしゃるでしょうが、
まぁご勘弁を。
とりあえず、おもしろかったよ、みんなも見てみたら?というお誘いです。

って言いますか、既に3回目の鑑賞を終わりました(笑)
けっこうな長さですが、今年に入って、既に3回ですよ、3回。
そりゃもう、すま番組鑑賞時間も迫害するほどです。

でも、おもしろいです。
というワケで、yokoさん。ご覧になりたければ、ご連絡くださいませ。


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