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2003年09月21日(日) 黄泉がえり in Korea

黄泉がえりの、韓国上映が、決まったそうです。
とはいえ、それほど、日本のつよしFANは、騒いでいません。
理由は、いろいろあるようですが、じゅりちゃんは、おかまいなしです。

なぜなら、既に、公式HPも開設され(それが、諸悪の根源?)
公開されるのは、事実だからです。
ジャニサイドが、どう考えようと、そんなことは、関係ない。
映画は、映画だ。主演俳優の紹介は、当たり前のこと、と考えています。


さて、それらは、置いておいても、このサイト。
とても、紹介する気には、なれません。

なぜなら、めっちゃ、重い。さすが、韓国。重すぎです。
ADSL回線の、じゅりちゃんでも、見れません。(遅い?)
仕方がないので、ヒカリな会社で、拝見。やっと、見れました。


ウワサ通り、竹内さんをクローズアップな紹介に、大笑い。
つよしくんは、一応、主演として、最初に名前が出ていますが、
使用されている画像は、ほとんどが、竹内さんばかり。

まぁ、使用枚数とか、ひょっとしたら、制限があったのかも、しれませんね、
ジャニーズタレントの場合。
しかし、韓国語が、ほとんど、わからない人には、
どう考えても、竹内さんが主演に、見えてしまうでしょう。


じゅりちゃんも、全てを、みていませんので、さわりだけ、ですが・・・。
冒頭の紹介文の印象では、竹内さんを主体に、しているようです。

”死んだ恋人を、忘れられない女性と、その女性を、愛する男”

おやおや、相手役、扱い、で、ございますな。けけけっ。



ただですね。ははーん、と、思うことも、ちらほら。
韓国映画を、よく見る人や、韓国人について、書かれた本、
そして、実際に、韓国人と、お付き合いのある人なら、わかるかも、しれません。

韓国では、おそらく、平太を、主人公にするより、
葵を、主人公扱いにする方が、ウケる可能性が、あるのかも、しれません。
それは、葵が、死んでしまう、ということに、あると、思います。



その前に、つよしくんの、平太ですが、韓国人の感覚からいうと、
ちょっと、なさけない、男性かも、しれません。

好きな女性に、好きと、言えないで、もう、何年も。
エリートである、ということは、魅力のひとつですが、
いつまでも、言えないでいる姿は、男らしくない、という印象でしょう。

それと、つよしくん自身の、キャラにも、なりますが、
細っこい体が、男性に、力強さを求める、韓国の価値観では、
どうにも、インパクトが、弱い。(万国共通か?)



しかし、なにより、日本との違い。
生死観、というのは、民族により、違ってくると、思いますが、
死に行く、葵と、残される、平太。
この違いが、韓国と日本での、注目点の違いに、思えます。

あの映画の中でも、事故死、という、突然の死を迎えた、葵の心情には、
それほど、触れられていなかったように、思えます。
映画自体が、残された者、それは、勝男君の、おかあさんだったり、
ラーメン屋の奥さんだったり、お兄さんだったり。



例えばですが、僕の生きる道。
あれが、韓国で放送された場合、日本人って、そうなの? 
という感じだと、思うのです。


あの中で、秀雄は、生きることを、どうするか、思い悩みました。
それと、同時に、残される、みどり先生や、母親のことを、考えました。

自分の死後も、残った人たちが、大きな悲しみを、抱えないように。
おそらく、多くの日本人が、死ぬことがわかったショックを、乗り越えたら
その次に、考えるのは、そういうことだと、思います。
残される方も、しっかりしなくちゃ、死に行く人に、申し訳ない、と、思います。
そうしないと、安心して、その人が、逝くことが、できないと。


韓国人に、そういう感覚がない、とは、絶対、言いませんが、
でも、おそらく、自分の悲運を嘆くことと、残された人を考える。
その比率は、日本人とは、多少は、ですが、違うと、思うのです。

韓国人は、おそらく、残される平太より、死んでしまった葵に、感情移入する。
理由は、なんとなく、ですが、そう、思います。
その方が、韓国では、ヒットしそうです。


そして、

”ボクが言うのも、なんですが、みどり先生は、再婚すると、思うのです”
”ボクに、しばられないでください”

本で読んだだけですが、韓国人に、そういう価値観は、ないようです。
女性に限って、ですが、ダンナに死に別れても、再婚しない。
死に行く夫も、それを希望するし、まわりも、それを、正しいとする。

おそらく、死んでしまった恋人を、思いつづける、というのも、ポイントです。
じゃ、最後に、平太が、好き、というのは、どうなんだろう?
とも、思いますが、最後の最後、ですし(笑)
そういうのも、最近では、いいのでは、ないのでしょうか?



主演が、つよしくんなのに! と、思う人も、いるかも、しれません。
でも、自分は、あれでも、いいと、思います。
どのみち、映画を見れば、いやでも、くさなぎつよしは、目に入るのだし。

木村拓哉が、主演でもないのに、あすなろ白書で、火がついたように。
いい演技であれば、いい役者であれば、必ず、注目してもらえる。

映画会社が、どんなふうに、アプローチをしても、
所詮、観客個人の感想までは、左右できない。
多少の影響を、与えたとしても、それを跳ね返す魅力は、あの平太には、ある。


くさなぎつよしが演じる、平太という、ひとりの日本人男性。
その中から、韓国の人が、日本人の価値観も、学んでいただければ、幸いです。
映画は文化。その作成した国の、価値観をも、含んでいる。

韓国でも、ヒットすることを、願っております。


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