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2003年03月11日(火) 僕の生きる道(第10話)

両手、いっぱいに、ひろげて。
美しい歌声で、そのまま、上昇してしまうかと、思うほどに。
そして、人生も、上々、の、ようだ。


狭いベットで、体を、寄せ合って。
おやすみの、キスは、彼女の、おでこに。

日々は、楽しく。仕事も、順調。まわりも、協力的で、いい人、ばかり。



”死にたくない”

愛する人の、寝顔を、見て。
ひとりで、夜、涙を、流す。


”死にたくない、死にたくない”

どんなに、抱きしめてもらっても、変わらない、運命が。
抱き合うことしか、できない、ふたりが。



”死ぬのは、怖くないです”
”中村先生は、たまたま、余命が、わかっているだけで”
初期の頃は、自信のない、足取りが、今では、軽やかに。

”キスでも、しましょうか”
食事の誘いをして、ふりむいた彼女に、おどおど、していたのに。


今、彼は、いちばん、幸せな時間を、手に入れたのに。





追伸

恐れていた、旅館のシーンの前に、思いもよらぬ、出来事がぁっ!(ガチンコ風)


ベットで、よりそう、彼女。

うほっ! つよぽん! どうするの?
まさか、まさか、がばちょ! な、こと、しちゃうの?
(自分で、目隠し。しかし、指のすきまから、しっかり、鑑賞)


で、おでこに、ちゅーぅ!


ちょーっと! まったぁ〜ぁぁああああ!
貴様、貴様、今、いったい、ナニを、した? ナニを、した!

おでこに、うちゅーっ! だとぉ〜?

ばかやろー! そんな、こと、するんじゃ、ねーよ。
あまりに、うほーっ!な、シーンに、思わず、硬直、しちゃいましたよ!!!


っかー! たまんねーぜ、たまんねー!

くちびるに、うちゅー!も、いいけど、(アクマで、自分に、なら)
おでこに、ちゅーも、愛しさ、倍増、って、感じで、こりゃ、たまらんぜ!
予想してなくても、もう、完璧、自分で、入れ替われた。

いひひ、いひひ。いひひひひひひ〜!!!


そうか、そうか。つよしくん、そうくるか。

いやいや、ごたくは、どうでも、いいざんす。
それより、なにより、つよしくんが、おでこに、ちゅーぅ。

おでこに、ちゅーぅ。おでこに、ちゅーぅ。おでこに、ちゅーぅうう!(鼻血)


んんん〜っ! あんっっ! たまんねーっ!

そうだよな。エロも、いいけど、最後は、純情、だよ。
純情、純情。これに、まさる興奮は、他に、ない!


やっぱさ、しばる、とか、犯したいとか、そんなことを、言ってても、
けっきょく、ほしいのは、つよしくんからの、愛情表現。
もちろん、がばちょっ!でも、ぜんぜん、かまわないのですが、(いやーん)
なんと、言いますか、日常の中の、小さな接触も、

”だいすきだよ”

って、感じで、たまんないじゃ、ないですか。ほっほーんっ!

あぁ、あぁ、たまんねー!
つまりは、そんなこと、くさなぎつよしと、やってみてぇ〜!


うっうっうっ・・・。つよしくん。がんばってくれて、ありがとう。
ものすごく、ものすごく、らぶりーなシーンで、ございましたよ。
当方にも、妄想の、ばりえーしょんが、おかげさまで、増えました。(鼻血)



しかし、更に、更に、衝撃的な、出来事がぁあああっ!(またまた、ガチンコ風)


”キスでも、しましょうか?”
はっ? つよしくん。今、なんて、おっしゃいました?


しゃばしゃばと、近づく、つよしくん。

勿論、下に、水着を、つけていることなど、わかっています。
でも、入浴剤の色で、見えないんだもん! 想像、しちゃいますよ。ほほほ。

湯面が、つよしくんの、動きにあわせ、輪を、描き出す。
幾重にも、幾重にも、重ねられた円が、次第に、彼女に、近づく。


しかーしっ! くさなぎつよし! そこまでが、限界の距離か?
ちょっぴり、ムリな場所から、体を、うーんっ!

だから、右肩が、水面から、出て。だから、右胸が、やっぱり、出て!


”ふんがっ! つよしくん! いけっ! そこだぁぁあ!!”

後先、考えず、大絶叫。


その上、

”ばかやろうっ! やめんな、ソコでっ! 押し倒せっ!”

本当に、やられたら、マジで、テレビを、蹴たくっていたかも、しれないのに。



更に、更に。宴もたけなわ。ちょっぴり、えっちな、お床しーん。

”きっちり、別々で、寝てやんの・・・”

笑いすぎで、涙を、流す。
つよしくんが、上に乗っかっていたら、自分は、ひっくり返ってる、くせに。



横になっていた、つよしくんが、体を、返す。

”おっ・・・、襲い系????”

思わず、クチから、うめくように、もれる。(よかった。ひとりで、見ていて)


寝ている、彼女を、じっと見つめる、つよしくん。

”おっ、襲っちゃうの? つよしくん? 
あなたの、最初の仕事が、ソレなんて、すごすぎない?”


もう、いやとか、そういうのより、見たくて、見たくて、たまらない。

”いけっ・・・、いけっ・・・。つよぽん、いけっ・・・”

小声で、画面の彼に、ささやくように。

”いけっ! いくんだっ! いっちまえっ! くさなぎつよしっ!!!”

じれったい動きに、どなりつける。



しかーしっ! 次の瞬間、布団は、カラに、これ、いかに?

”ばかやろうっ! ここまで、期待させて、襲わねーのかよっ!”

ほんとに、襲っていたら、今ごろ、くさなぎつよしは、
わたしの、毒牙にかかり、この世の人では、なかったかも、しれない。



しかし、更に、更に、しかーしぃっっ!!!


”泣いてるの? つよぽん?”

びっくりして、画面を、凝視。



”死にたくない・・・”

一瞬にして、涙が、こぼれる。
さっきまでの、高揚感が、一気に、熱い涙に。

つよしくんの流す涙が、わたしのほほにも、流れてくる。


”死にたくない・・・”

声に出して、言ってみた。


中村先生は、ずっと、思っていたこと、なのに。
あまりに、幸な映像に、すっかり、マヒしていた、この感覚。


”死にたくない・・・”

もう一度、言ってみた。


ほんとうに、ほんとうに、悲しくて、絶望的な、言葉だと。
幸せの後だけに、どうしようもなく、やるせなくて。

バカ騒ぎをしていた自分が、どうしようもなく、大バカだと、気づかされました。


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