歌は何のためにあるか。他人に伝えるためにある。それだけではない。自分のためにある。歌っている自分を、存在を確かなものにするために、歌いたい衝動があるのだ。物好きが聴くだけでいい。誰にも聞いてもらえなくてもいい。深夜2時の戸塚でいい。とにかく、その瞬間、自分だけのために歌いたいのだ。存在証明のための歌。それは、聴く人にとって苦痛であろうか。それが心底思っていることであれば、嘘がなければ、絶対に苦痛なんかじゃない。存在証明を求める「みんなのうた」になる。