我思うゆえに我あり

2002年03月10日(日) 梅の気持ち

梅が咲いた。
沈丁花が咲いた。
昨日は車を運転していたら、街路樹の木蓮が咲いていたを見た。

3月はわくわくする。ひと雨ごとに街は春色を増していく。
去年からか、季節の移り変わりが自分に大きな影響を与えているのを感じてい
る。その象徴である花たちがぐっと胸を掴んで離さないんだよ。恋人になる前
の「好きな人」の対象である異性のように気になって仕方がないんだ。

路地を彩る花々って1年中咲いているわけじゃなくて、ある期間咲き誇りの状態
を謳歌したあと、ひっそりと散り、次の花に注目の座を明渡す。その散り際が
とてもいとしい。

梅はまだ寒い時期に花を開き、白やピンク、時に豪華な紅(くれない)の花をつ
けて僕の目を奪ったが、おととい位から花は段々と散りはじめてしまった。なん
かとてつもなく悲しい気持ちになってしまう。

花は桜、と昔から相場が決まっていて、確かに日本中に「春が来ましたよー」
って知らしめるだけの影響力を持っていて僕の好きな花だけれど、今年は何故
かこの花が咲く前の梅の花に、感情移入してしまうんだ。

季節でいうと、暖かさに喜んで薄着になった僕らを牽制するかのように、ここか
ら1回ドカン!と寒くなるのが毎年の常。気を緩めると風邪をひく。

でも、たとえ気候がもう1回冬に逆戻りしても、かわいい梅たちは咲いてくれな
いだろうし、まるで「好きな人」の対象が移ってゆくそぞろな気持ちと同じよう
に、桜を待つ身となるのだろう。何食わぬ顔して桜を愛でる自分がいるのだろう。

切ない。


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