●それも同じ1日●

2002年12月18日(水) ボケたらお金が大事。

お父様は痴呆症。
自分で行く事が出来ないため、私に年金を郵便局から下ろして来てと頼む。
言う額がおかしい。
普段、2−3万しか所持しない私が、少なすぎるのか?
15万や20万、いつも持って居たいそうだ。
買い物にも行けないのに。
財布の置き場所を忘れて、大騒動になる。
「アンタ、知らんか?」
必ず訊かれる。

信仰している神社への寄付金が半額帰ってきた。
それをわざわざ私に知らせる。まあ、それはいい。
「これ!」と言いながら茶封筒を私に突き出すので、
「何ですか?」と受け取ろうとすると、
サッと封筒を引っ込めて言った。
「これは、わしのカネなんや。わしが寄付したカネがあれや言うて返してくれたんや。アンタに貰ったカネやないから。わしが持っとくで。」
(-_-;)
どうやら、お父様は、私が自分のお金を取ってしまったと思っているらしい。
「大金を所持するのは失ったりして良くない」と言ったのが、
”言い訳してわしのカネを持って行った”ぐらいに思っているのだ。
ああ、これから被害妄想はきっと雪だるま式に大きくなってゆくのであろう。
おばあ様の時もそうだった。
年寄りは、実質外交が出来なければ、家族に委託せざるを得ないのだ。
役所、銀行、郵便局、保険会社、病院…
窓口へ出向くのは、いつも家族じゃないか。
通帳、印鑑、証券等、大事なものは皆、家族が管理するじゃないか。
それを、「わしの大事なものを取り上げた」と見てしまうのだ。
ああ、わかっていても、腹が立つ。
「じゃあ、全部自分でやれよ!」と言いたくなる。


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August

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