箱の日記
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2007年06月30日(土) 果実酒

 

いつのまにか自分の誕生日が過ぎていた

引っ越しをすることになり

使われていなかった部屋のカーテンを開けると

そこには つけたまま一度も開けられないままの果実酒が

あった

きっといっしょに飲んで酔っぱらって僕にからんで

最後には一緒でよかったことについて語り合う

そんなことのためにこの酒瓶は眠っていたのだ




もしもまた巡り合わせがやってくるのなら

このお酒は そのときまでとっておけるだろうか

それとも

あたらしい生活のために捨てた方がいいだろうか

いろんな選択肢が紙切れみたいに もうすぐの七夕のために

この部屋中に散らばっている

 


 


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