恩田陸の8月の新刊です。 読み終わりました。 久方ぶりに読書感想でも。 ネタバレありますので、お気をつけ下さい。 連作なので、主人公は同じです。
「木守り男」 登場人物は主人公の多聞と、ジャンヌ、ロバート、美加。 他にも出ますが、メインと思われる方だけ。 多聞の年齢設定、二十代半ばすぎ。 メモしておくと時間経過がわかりやすいきがするので。 興味深いというか、なんと言うか、な感じですね。木守り男、こもりおとこ、子守り男。 なんという変換。 これはホラーというよりは推理小説っぽいような?いや、この作品は全体的に推理小説っぽいんだけどな。 ホラーな部分も結局論理的に説明しちゃいますからね。 田代さんというかたが、どういう人なのかがよく解かりませんが、とりあえず、その古ぼけた家に一回泊まってみたいです。好奇心から。 続く夢ってのは、凄いなあと思う。一度見てみたいね。
「悪魔を憐れむ歌」 登場人物は、多聞、ロバート、美加。 年齢設定は不明。多分三十代くらいだと思われる。でも前作よりそれなりに時間は経ってそう。 何となくゾッとする話。 うーん、恩田陸の話が怖いのは、論理的な部分と、それだけでは説明出来ない不可思議な部分が混在しているからなんだろうな。 解明しないからこそ、無事で済む、ということもあるんだろうな。恩田陸はそんな作品を書く人だと思う。 しかし、コンピューターに取り込んだ声だけで歌を作り上げるというのは、随分手間のかかる作業だな、と思う。私は其処までする気には到底なれないなあ。 執念、なのかなあ。 多聞さんは常に危ない橋を渡っているね。
「幻影キネマ」 登場人物、多聞。杉原保(ミュージシャン)。 年齢設定、四十代半ば。 これは怖いというか、ゾッとする、というか、気持ち悪いというか・・・こんなことは誰も体験したくないよね、覚えていたくないよね、っていう。 かわいそうだろ、流石に。 しかし、認めなきゃいけないのも事実。 でもトラウマってのは後を引くからこそ怖いのかも知れない。 真っ赤な犬が火達磨の子供っていうのは、かなり怖ろしいシチュエーションですね。 どっちかってーとアメリカンホラーかも。
「砂丘ピクニック」 登場人物、多聞、楠巴。 年齢設定。四十代前半から半ば? これは、ホラーではないな、と。ミステリ? 興味深い話ではあると思います。光の陰影は確かにマジックだなあと思いますね。しかし、多聞さんは推理力も豊富でいらっしゃって羨ましいなあ。 色んな意味で、これはミステリかな。 ホラーではない、と思う。 怖くは無いし。
「夜明けのガスパール」 登場人物、多聞、黒田、尾上、水島。 年齢設定、多分四十代。 黒田さんが何となく好きだと思った。そして彼の怪談も怖かった。三回目に何があったのかが非常に気になる。 水島さんの話も怖かったけど。うん、怖かった。ていうか、気持ち悪いな、胃の中から・・・あう・・・。 多聞さんの弱い部分が愛しくも有り・・・うん、とりあえず、ジャンヌとどんな紆余曲折があったのかが非常に気になる! どんなアプローチを受けて結婚に至ったんだろう。薄情な男だ(笑) そして黒田さん。 良い男だなあ・・・。
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