これを見たのは丁度新約聖書を読んでいた頃だったので名前に惹かれました。んで帯を見てさらに惹かれました。だって「私は本当に神の子なのか?」という疑問があったから!!!すげぇ気になりましたね。 自分が本当に神の子であるのか疑っているイエス。これで神の子だって結論に至った方が信じられます。新約聖書のイエスは自信満々で、人に対して傲慢な気さえするので信じられません。人間的に好かないと言ってもいいですね。 この本のイエスは自分に対して常に疑問を抱いているのが良かったです。イエスの心のうちがあったのはプロローグだけでしたが、それだけでかなり長かったし・・・。 あと良かったのはユダとイエスが仲良かった事!!ユダが裏切りたくてイエスを裏切ったわけではない事です!! 私は新約聖書を読んでて、ユダは悪い人ではない、という気がしていたので、なんだか嬉しかったです。裏切り者の代表のようなユダだけど、実はイエスのことを一番理解していて、一番信頼していたんだなぁと思うと泣けてきます。 イエスの言葉により、自分がイエスを最高法院に売らなければいけないと気づいた時のユダの衝撃がどれほどのものだっただろうと思うと、かわいそうですね。一番信じているからこそ、その言葉に従わざるをえないし。 それまで、「三日目にあなたは戻ってくる。私はそこにいる。そしてあなたをこの腕に抱きしめる」と言ってイエスを安心させていたユダが!!間接的に裏切れと言われて言った言葉は「三日目にあなたは戻ってくる。でも私はもういない。あなたをこの腕に抱きしめることはできない」切ないですよ!! 裏切れと言われた時に首を吊るのを決意したユダが!!カッコイイですっ!!! それから洗礼者ヨハネも素敵でした。怒りっぽくて、彼も結構懐疑的な人でしたね。イエスと親戚だったっけ・・・?まぁいっか。ヨハネは勇気があって、ちょっと乱暴な物言いでそれでもすごく強い人だなと思いました。素敵だ、ヨハネvv 本当に、聖書に書かれているイエス達がこんなだったら信じてもいいのに(笑)矛盾があるところに悩みがあるのなら、信じてもいいと思うのに。どうして聖書のイエスはあそこまで自信たっぷりか。本当にね。この本が真実だと思っていいですか?(笑)でも実際神様が居るとは思ってませんねー。 あとピラト。イエスの死刑執行を決定した人ですが。何より道徳的で、そしてイエスに罪はないと思っていた人。悪い人ではないと思っていたので、結構良かったです。主人公ピラトだしー(笑) 本当に、イエスを開放させようとしていたけれど、イエスはそれを受け入れなかった。それで恨まれたら割りにあわないよなー、ピラト。恨まれてないよね?? とにかくピラトは懐疑的で現実主義。奥さんはなかなか素敵でイエスの信望者。プロローグと違ってピラトから弟に送る手紙という形式で構成されています。どこか「あしながおじさん」を思い出します(笑) 本当に、これが実話なら信じてもいいのにな・・・。 でわでわーーー。
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