inspire インスパイアー日誌「以上。」 フォームメールです。 管理用
いくつ?

 ★「とびっきり静岡」出演

◆静岡へ

ついに当日。
昨日も阪神は勝った。
よかった。

静岡朝日テレビ局は静岡市にある。
番組のプロデューサ−の方からは15時45分ごろ
局に来てくれといわれていた。
ぎりぎりまで研究室での防災工事
(本棚のあるところの床下に雑誌を詰める作業)
に従事して13時40分出発。

前日副支部長に借りたユニフォームを着て、メガホンも持って。
東名を130km巡航で東へ。
結構ぎりぎりになると思いきや、15時に着いてしまう。

時間があるので、前日に準備した猛虎会ビラ
(2年前からの使いまわし)を「サークルK」で、
A2にまで拡大コピーすることにする。

局は「びっくりドンキー」と「サークルK」にはさまれている。
報道の礎としての威厳も何もあったもんじゃない。 
昔から外で見て不思議だったのだが、静岡朝日局は
NHKとかSBSなどと違って、
こじんまりしているし、外見上とても静か。
中で本当に番組などつくられているのかと思っていた。
(いやちゃんと作られていましたよ。)

◆で、局入り。

ディレクターの方に対応していただいて、
二階にある、通りに面した、ガラス張り・吹き抜けの
カフェ広場みたいな部屋で軽く打ち合わせをする。
進行表はA4、17枚だった。

予定の時間はVTRの時間も含めて9分。
聞かれることは大まかに決まっていた。
打ち合わせかと思っていると、実際にぼんぼん
質問がされてあせる。

「どうして強いんですかね、阪神」見たいな質問が
来るんじゃないかと思っていたのでいろいろ考えていたが、
進行表に書かれていたのは
「なぜ阪神が勝つとこんなに盛り上がるのか、
阪神には熱狂的なファンがいる?」
ということだった。

「視聴者の中心は主婦なのであまり難しい話はいらない」
と言われる。求められているのは解説者的なコメント
よりも、阪神ファンとしての気持ちとか熱狂振りなんだろう。

メディア・リテラシーかぶれとして、
「熱狂的で元気な阪神ファンが出てきたほうが視聴者は
わかりやすいんですかね?」と質問した。
微妙な顔をさせてしまう。

うちあわせはすぐに終わってそのまま
部屋で待機する。
カフェみたいなところなので、カウンターもある。
その中の調理スペースみたいなところで
なにかスタッフの人がごそごそやっている。

何かと思ったら、料理コーナーのための下ごしらえだった。
調理専用の部屋はないらしい。
部屋にあるテレビではリハーサルの様子が映し出されている。
確かに料理の準備をしているようだ。

そんなとき、エレベーター(ガラス張り)に梶原アナ登場。
「あ、カジワラ!」実は少し楽しみだった。
梶原さんの番組と言えば「タモリ倶楽部」か
「フードバトルクラブ」しかしらないのだけど。

待つ間に答えることを考えた。
今年は「外国人の当たり年ですよ、今まで散々
貧乏くじ引かされてましたからねぇ」
なんてことも多分主婦と阪神ファンじゃない人には
わからんのだろう。

16時半、スタジオへ。

スタジオは意外と小さかった。
セットは、梶原アナと原田アナが座っているところと、
調理コーナーに使う調理台が向かい合うようになっている。
それがまたとても近い
三台あるカメラ(天井カメラもあるらしい)が、窮屈そうに
並んでいた。コーナーが変わるとカメラを180度回転
させるスンポウらしい。

その日の「情報局・阪神フィーバー!で、静岡は?」
というコーナーの担当者、古川アナを紹介される。
お若い人だ。

「ハッピのようなものはありますか」と聞かれる。
局で応援グッズは用意しているような話を聞いていたが、
結局ないようだ。まあ静岡で阪神のハッピを買うのは
のはネットショッピングでもない限り、至難の業だろう。
「猛虎」と書かれたハチマキを提供することする。
熱狂的臨時阪神ファンの出来上がり。
なかなか似合う方だ。

静大猛虎会を使おうと決めた張本人、
プロデューサ-のミヤザキさんは実は静大の出身だそうだ。
ヒゲを蓄えて、なんだか悠然とした人だった。

梶原さんと原田アナにも対面する。
うわぁ、TVとまったくいっしょだぁ(あたりまえ)。
普通に野球の雑談がはじまった。
こっちがそれなりに緊張しているというと、
「いいよ、いいよーまったく普段どおりでー。」
梶原さんは気楽だ(これもあたりまえ、プロだし)

それでわかったことは
「スタジオの中にいる人は本当に阪神を知らない」
と言うことだ。
原田アナは「星野監督と新庄しか知らない」と言うし、
もう一人の特集担当、角田アナは「巨人ファンなの」
野球の話ができそうな梶原さんも「昔は西武ファンだったけどね」
肝心の古川アナは「二日前からファンになったから!」
・・・。

静岡の人はおそらくその程度の知識があたりまえだと思って、
取り組むことにした。赤星だ藪だと言っても誰も知らないのだ。
・・・つらいなぁ。
ネタで「ひとつ気になるのは・・・カツノリ選手はどこに
行ったのかということなんですよねぇ」
と言うつもりだったけどやめた。

そんなとき、「梶原さん、15秒前なんですけど・・・」
と言う声がかかる。そうかそうかとあわててカメラの前に
向かう梶原さん。
放送が始まる前に15秒ほど生で予告をする例のやつだ。
しかし、普通にしゃべっているときと生放送中と、
まったく調子が変わらない梶原さん。
キューの直前までしゃべりつづけている梶原さん。
ほんとうのプロだ(原田アナもだ)。

予告をしたあと。ひらたが出演する部分のリハをする。
あの・・・放送開始10分前なんですけど・・・。

本当に時間がないようなのでVTRの大部分を飛ばして、
トークの部分を予行演習する。
ひらたの入り方はフレームインではなく、
古川アナのすぐ隣にいて、撮る枠をずらす
だけになった。

セットを見ていても思ったのだが、カメラで撮るということは
本当に「空間を切り取る」ということなのだと思った。
TVを見ている人からすれば、映っていないものは存在していない。
極端な話、ニュースのアナウンサーがパンツ一丁で
やっていても、わかるわけがない。

スタジオ見学だけでなく、実際に移される立場になると、
そのことがよくわかる。セットはTV画面の枠を
埋められるだけあればよい。他は何もない。

特集の中では映画「ミスター・ルーキー」
困ったのは「平田くんも当然見たでしょーう?」と言う質問。
はい、見てません

気にはなっていたが、映画としてまず千何百円払えるというと、
怪しい、と理由で足が向かわなかったのが正直なところ。
そう答えるわけにもいかず。
「いやぁ・・見るとむなしくなりそうで、でも現実のほうが
今や追いついてきていますからねぇ」という線で
答えることにした。

リハ終了。
猛虎会の宣伝も何とかできそうだ。

◆生本番

番組開始は16:50分。
ひらたの出演は17:06分。
特に待機する場所もないので、
番組をしているすぐ側で、パイプ椅子に座って待つ。
ファックスや電話をうけるのもスタジオ内で
机を置いてやっていた。しかも四人。

隣に座った古川アナと大まかな打ち合わせ。
少しいろいろ、聞き過ぎたかもしれない。
「本当に言いたいこと」を「短く」「的確に」
「はっきり」言えばいいだけなのだろう。

ここまできて思ったのは、
意外と大雑把なのねということだ。
突然ひらたがおかしな行動を取り出したら
どうするのだろう。(そんな度胸はーないが)
これはダメ、ここはこうして、ということは
特に言われなかった。

中継が終わり、いよいよ出陣。
向かって右から原田アナ、梶原さん、古川アナ、ひらた。
の順番に並ぶ。本当に近いのだが、さっきも書いた通り
映らなければ問題ない。

「情報局」のコーナー開始。
古川アナは声がいい。(あたりまえ)

「いやー星野さんのあれ(喜んでるポーズをまねる)が
 いいんだよねー」
梶原さんのつかみはすごい、TVで見ている人は
梶原さんは本当になんにでもくわしいのね、
野球も好きなのね、という風にしか見えないだろう。
(いや、それが悪いと言うわけではなくて・・)

企画の意図は「静岡に阪神ファンはいるのか?」
というところから始まっているので、
古川アナから
「静岡にいる阪神ファン、来てもらいましたよ。
静岡大学の静大猛虎会の皆さんです!」
と紹介された。

できれば阪神ファンはなにも、全員が
陽気とかガサツとかのイメージどおりの人たち
ではないことを少し主張したかったのだが。
そうもいかない状況。

突然テンションをあげる。
「いよっ!(バンザーイ)やった!」
そこで引かないアナウンサー陣はやはりプロだ。

本当はできるだけにぎやかな阪神ファンの集団の
ほうが、番組的には望ましかったのだろう、
「あれ・・?皆さん・・・皆さんです・・・。」
と言うフリで画面に入る。

ひらた、
「いやみんなバイトがあるって言って・・・」
(事実だが、昨日話が来たばかりから誰も
都合がつかなかったのだよ・・・とも言えない)
梶原さん、
「みんな貧乏だからバイトしてんだよね」
いい感じで返してくれます。
(いや静大生は皆貧乏と言うわけでもないのですが)

10分程度の出演時間はあっという間に過ぎてく。
目は泳ぐ、体は不自然に動く。

たまたま定例会(単なる飲み会)の二次会で行った店も
紹介されていた。
が、もちろん前行ったときにはあんなに込んでなかったぞ
(テレビ放映では満員で六項おろし合唱)
むしろ静かな店だったぞ。

しつこいけれどプロはすごい。
聞くかればうまく答えられることを少し
リハで言っただけなのにできちんと
それに話を振ってくれる。

ひらたが五年目だと言うところも、
ちゃんとイジッテいただいた。
「6年生にならないようにがんばって」
はい、ガンバリマス。

意外に盛り上がっているのか、
それとも普段からよくあるのか、
時間が押し始めているようだった。
ディレクターさん
「本当にタイトなので、少しテンポよくお願いします。」
「次のVあけですでに1分半押してます。」
で、最後のまとめにいたっては、
「残り30秒」のボードが!

ディレクターさんがあせってるのに比べると、
プロデューサのミヤザキさんははどこかのんびり構えていた。
やっぱりそこが仕事の違いなんだろう。

でもちゃんとまとめて終わる。
猛虎会のポスターも出せた。
言いたいこともそれなりに言えました。
自分としては80点です。

角田アナ曰く、
「古川くん、すっかり食われてたよ」
「優勝しそうになったらまた呼ぶよ」
と編成部長さんからも言っていただいた。
「いや、最下位になったら呼ぼうか」
と言うのはミヤザキさんの言葉。
そのときは何もしゃべれないと思います・・・。

最後まで番組を見学して、
交通費+「ミスター・ルーキー」のチケットをたくさん
いただいて、ちゃんと梶原さん、原田アナと記念撮影をして
帰りました。

(写真はこちらより見ることができます。)

赤字になるので、東名を使わずバイパスで。
疲れた。

着いたら録画してもらったものをチェック。
ハズカシかった。
顔色悪いなー。



以上。
2002年04月10日(水) Myエンピツ追加 もくじ hiratai BBS 

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以上。 / ひらたい

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