2004年01月16日(金) 上海野郎

上海最終日きっぺです。
なかなか寝付けぬ。
ニーハオがんばるば。


 寝付けずに頭の中はモンモンです。かといって今宵はピンク妄想が満載というわけでは決してありません。
僕が大学生の頃、在学中に習得したいことが3つありました。1つは英語、そして税法、最後に中国語です。
英語に関しては自分の中ではまだまだ未熟であると感じてはいるけれど、世間一般では一定の基準を満たす
レベルにまであるのは1年間の留学の賜物だと思います。そして税理士を目指して法学部に入ったは
いいものの、実際暗算、算数が苦手だった小学生の頃の影響が抜け切らないまま、簿記2級がどうしても
とれないままでいます。ま、こちらに関しては自分でやる事はやったし、目指す目標が変化した為に
悔いは一切残っていません。しかしながら、今回のアルバイトとしての上海派遣は僕が
「無い事にしてしまいたい」と記憶の中に意識的に埋没させていた事を、再び僕の意識下に曝け出して
くれました。中国語の習得。おそらくこれが出来なかった事を「無かった事」にしてしまっても
将来的に非常に大きな後悔となり得る事は確実だったでしょう。
 それよりも自分の中では今まで2度チャンスがあったのに、それを逃してしまった事が悔やまれて
なりません。かといって既に自立すべき年齢に達している自分に課せられるべき責任と義務が未だ十分に果たすことができていないという後ろめたさ、そして僕が他人に自慢し得る素晴らしい友人たちが、既に形に残る実績を残しているというのに、(彼らは更に上を目指しているだろうが)僕はまったく何もできていないという焦り、そして不安もあります。
 僕自身、それほど器用な人間でも無いからひとつひとつの問題や、自分の願望に対して同時に対応する事はできません。でもその中で、どうしてもやりたかったという中国語に関していえば、今までにやる事ができたにも関わらず自分に妥協したが為に、自分に甘かった為に今になって「やっておけばよかった」という典型的な後悔となってしまっている事が非常に悔しくてなりません。ならば、今やればいいのではという話ですけれども、それよりも今は24歳(間もなく)相当の責任と義務を果たせるという”1人前”になる事が最優先事項であり、あれもこれもというやり方では僕の場合間違いなく失敗するでしょう。それは前述のとおり僕はそれほどに器用ではないからです。
 中国語にそこまで固執しなければ、ここまで云々言う必要はありません。これは一言でいうなれば僕の知的好奇心の充足に過ぎないわけです。つまりは自己満足ということですが、それは英語についても同様でした。
中学校から大学入試を経て非常に難しい英文法などを勉強したにも関わらず、19歳のフィリピン旅行では全く役にたたなかった事が僕にとっては大きな衝撃でした。この数年の学習は無駄に終わらせたくなかった、その学習を昇華させたかったのです。幸い、これは留学という形で海外に渡り習得する事ができたのですが。
 いつだったか、僕がこのホームページで「負けん気」について話をしましたが、僕は誰かに対して「負けん気」や「対抗意識」を自分でも疑問に思うほど持ち合わせていません。ただこれは焦りなどとは別物です。
じゃんけんやカルタ取りで負けて悔しい!という人がいますが、それに対しての悔しさ等という意味合いです。
ただ、僕は自分に負ける事に対しては非常に悔しさを感じます。だから、僕は失敗等をすると自分を責めやすい性格なんでしょうね。話は逸れましたけれども、僕は「有言実行」を地でいきたい主義で、そこらで見られる
口だけ大将や他人を羨んでばかりで何もしない人たちには虫酸が走るのです。
「行く」といえば佐渡だろうが千葉だろうが数百キロ離れてても原付で行くし「完走する」といえば40キロ くらい走ります。確かにこれらは一般的に人に話をするとすごいと言われる事も多いですが、自分の観点から すれば、それはそれだけの事なのです。つまり、それから何かに発展することは無いんだと思います。
ただ根性試しとしか思えないのです。
 自分で言うのもおこがましいとは思いますが、僕は今、自分のやれる精一杯を半人前なりにやっています。
そして早く「年齢相応の義務と責任」を果たせる人間になりたいと努力をしています。けれども実際は
その立場に辿り着いていないから、僕自身がまだ「ああなりたい」「こうなりたい」とだけを言う
口だけ大将なんでしょう。けれども焦った所ですぐに現状が変わるかといえば、そうでない事もよくわかっています。しかしながら、やはり焦る気持ちが無いといえばそれは嘘になるでしょう。自由な時間がある時にできた事を後から悔やむのは、非常に当たり前の事なんだろうと思いますが、悔やんでも悔やみきれない部分が僕にはあるのです。実際、僕の友達の1人は「本気で語学に取り組んだら1年でできる」と励ましてくれましたが、マジでやる時では今はありません。けれども今やりたくてもできないという悔しさと、過去の怠惰な自分に対する怒りをこれから先忘れずにいたいです。そしていつか、1人前になれたときにこそ気合をいれてやってやろうと決めました。しかしながら、仕事しつつ本気でできるんでしょうか。その時こそが最後の勉強のチャンスであり
脳の柔軟性の限界も迫ってきているでしょう。やるっきゃないということです。
 
 とここまで書き上げて、頭のモンモンが若干整理されて出し尽くしたという感じです。
これで眠れると思いますが数時間後に空港に行って日本に帰らなくてはなりません。
そりゃ、シューさんに睡眠不足と言われて当たり前です。

−−−上海 Holiday Innにて。便箋にぶちまけたものからの転載。


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