2002年08月17日(土) おっさんのひとり立ち

<<昨日までのあらすじ>>

 きっぺ国王は今、国王であるにもかかわらず、郵便局でアルバイトしています。部署は「混合B」で範囲は2つともF台とM台という共に5丁目まであるの大きな住宅地の小包や速達、速達書留などの配達なのです。ところが、夏前、夏はじめと2人の局員が事故や重病で出勤できない状態から通常配達という、毎日家に手紙を配達する人員がいっぱいいっぱいになってきました。そこで郵便局は混合Bに新たな人を雇うことにし、今週いっぱいその混合Bにあたる新人教育を俺にさせると共に、現在混合Bを担当する俺を住宅地F台2丁目3丁目の通常配達に割り当てることにしました。
 しかしその新人は40歳近く年が離れているおっさんで、彼の配達ぶりはまさに豪快そのものです。そんな彼に混合Bの配達を教えられる日は今日で最後。彼は1人立ちする機が熟したと思っているようです。さあ。彼は1人で無事郵便を配達できるんでしょうか。


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 毎朝そのおっさんはかなり早い時間に局に到着しているようで、今日こそはと思っていたが、やはり速達の手続きができていない。今日わかったのだが、どうも書留と速達の手続きのやり方が、ごちゃごちゃになっているようでさっぱり理解していないようだった。明日は俺が休みで彼は否が応でも1人で配達しなくてはならない。俺は今日も速達の説明を丁寧にやった。

 どうやら荷物の差出人を書類に書き写すという事は既にわかってやってくれているようだが、まだ番地順にならべてからって事はもう教えたが、そんなことは仕事の要領がわかってからやってくれたらいいだろう。

 できたようだ。さあ。書留の手続きだ。これは印鑑を押して確認せねばならないので「俺自身がやるのでそばで見てください」といっておいたが、横目で見たら今日の速達の住所を指差し確認していた。「メモせな忘れるわ〜」といってたから今日はメモとってくれんのかな?と思ってたが、それすら忘れているようだ。

 準備はできた。さあ、出発だ。荷物の積み込みはおっさんがやってくれた。俺が運ぼうとすると

ええって!わしやるって!
ヽ(`Д´)ノ


怒った調子で言うのでちょっとびびってしまうが、そんなしゃべりなんだと昨日おとついと一緒にいたのでだんだんわかってきた。

年長者がすすんで若者より働こうとしている。さすがに引け目は感じるが、荷物を持っていってもらってハンコもらってくるよりも、住所どおりに車運転するほうがはるかに楽だ。

今日も例によって連射、門扉侵入を繰り返していたが俺はもう、注意する事もないだろうと思い出した。彼流にやればいいんだ・・・・と。
速達はいつも、運転しながらでも住所が確認できるようにダッシュボードの上においてあるのだが、おっさんは勝手にそれを取って握り締める。俺が住所確認できないから。そんなことはおかまいなしに彼は番地を確認するようにしょっちゅう指をマエストロのタクトのように軽やかに動かす。口癖は「えぇ〜っ」と「ああ!わかった!!」

毎日サピエという商業施設に配達に行くが、小さい店が集まっていて集合ポストになっているし、駐車券を従業員入り口で30分無料に磁気操作してもらわなくてはならないなど、ちょっとややこしい。

おっさんは例によって
( ゜Д゜)yわし行きますわ!

というが間違いそうなので、むかつくなあって顔をされてもついていく。案の定、2階にあがる階段の前のドアをずんずんと通り過ぎていってしまった。あと、彼は手紙を数えるとき指をなめる。かなりなめる。

来田君と比べるとそれほどでもないが、微妙に神経質な俺は気になって仕方がない。
そんな彼は午後から1人で行ってもらうことになった。

俺は来週火曜から本務者と同じ仕事をしなくてはならないから、新しい仕事を覚えなくてはならないので、いつまでもかまってられないのだ。

午後からの荷物は合計で10個くらいやし3時には帰れるな、と局員がおっさんに笑顔で話していたが、彼が帰ってきたのはタイムアップぎりぎり。

がんばったんだなあ。おっさん。

俺は明日やすみだ。がんばれよ。おっさん。

てか、車の中にゴミ捨てまくるのはやめてほしい。先日も言ったけどな。


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