| 2003年05月17日(土) |
これが東京の一流劇団なのね…!! |
演劇集団キャラメルボックス・ジャパンツアー『太陽まであと一歩』を観てきました。
以前から好きな上川隆也さん(と言ってしまうのは、さらに前から彼が好きで私に彼の素晴らしさを教えてくれた友人に申し訳ないのですが)所属していて、しかも滅多に北海道には来ない劇団なので、今回の公演を知った時には本当に驚いたものです。 公演前からその劇団のすごさは見せ付けられていました。とにかく観客のためのサービスがいいのです。 語りきれないので自分が体感したことだけ言うと、チケットをとった後でその日程では行けないなってしまい、劇団専用のチケット予約ダイヤルに電話をして説明するとすんなり「それでしたら日程変更致しますのでチケットをお送りください」と言ってくれました。手数料どころか送料の負担もナシで。
これですっかり「東京の劇団はサービスが違うわ〜v」と感動していた私ですが、当日会場に入ってもっと感動しました。 まず、目立つところにあったのはぶたさんのお人形。 しかも撮影するために置いてあるようです。 こういうあったかいサービスは大好きですv う〜ん、デジカメ持って来るんだった。 仕方がないので必死に携帯で撮りました。

そしてもうひとつの感動。 入場した時にパンフレットと一緒にクリアファイルがついていました。 最初は「至れり尽くせりねぇ」と思ったのですが、それにはもうひとつ仕掛けが… クリアファイルには先述のぶたさんが×印のマスクをした絵とともに「おしずかに」と書いてあります。 裏を見ると、「『おしずかに』イエロークリアファイルの使い方」と書いてあります。 そう、それは公演中のお喋りを始めとしたマナー違反をする人に対してスマートに注意するための代物だったのです。 確かに芝居やコンサートなどの時必ずいるんですよね、喋ってたり携帯のメール見たりする大変ウザい方々が。 まさに「痒いところに手が届く」感じでした。 これなら注意する時に角が立たないだけでなく、観客の意識向上にもなりますし。 思いつきそうで思いつかない発想ですよね。
もちろん内容も最高でした! ストーリーを大まかに言うと… 映画監督の明は自分の少年時代のある出来事を映画化し、それを何度も見ているうちに魂がその映画の中に入り込んでしまう。 明の妻に「彼を助けて欲しい」と頼まれた弟の智。超現実主義者の彼はそんなことは全く信じていないが、それでも映画の中に入り込むことができた。…が、そのことを全く信じようとしない智はそこで数々の騒動を巻き起こした挙句、「もう少し映画の中にいたい」という兄に嫌気がさして現実の世界に戻ってきてしまう。 だが、魂の抜け出た明の身体が衰弱し命に関わる状態だと知らされた智は、もう一度映画の中に入り込む決意をするが…といったところ。 『過去と現在の行き来』ならありきたり感もありそうですが、そこをあえて映画にしたことでそれが全くなく、「整合性がない!」なんて突っ込むところも全くなく観ることができました。 映画の世界には現実の過去とは違う人生がある…というところがいいのです。 そして役者さんも最高! 好きだとかそういうこと以前に、客席までダイレクトに届く声量と圧倒的な演技力がたまりません。 そして芝居が終わったらスタンディングオベーションに応えて3回もカーテンコールしてくれました。 あぁ…これが東京の劇団なのね!!と、感動最高潮でした。 観て良かったです。そしてもう一度観たいです。 今度はいつ来てくれるんだろうなぁ… ちなみにそんな素晴らしい芝居に対してイエロークリアファイルを出すような行為をする人はいませんでした。少なくとも私たちの周囲には。
以前東京在住の友人に「アンタは東京に住んだら芝居だけで破産するからやめた方がいい」と言われたことがあるのですが、その気持ちが良くわかった気がします。 札幌でも月1回は観たいと思う芝居があるのに、東京に行ったらどうなるかわかりませんわ。 …ま、行く予定はないですけどね。
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