...ささなみ

 

 

ゆくすえ

飴色冬の日 - 2007年09月09日(日)

飴色のお日さまがくるくる回る
冬の日ふきさらす歩道橋の上で
生まれてこのかたの不幸の数を
数えて足りない両手に笑う

無定型の欲望は名付けられぬまま
ルーティーンにくびられて痙攣の最中
物語る嘘に尾ひれがついて
勘違いの向こう岸に泳いでゆく

君の横顔はとても綺麗だけど
疾しさに暮れる涙に浸されたことがない
でもその顔がときに愛しいから
今夜今夜だけは連れて帰ろう

長過ぎる袖のセーターの糸が
ほつれてひっぱると自分までほどける
お金も言葉も浮力がついて
とりかえられないものを探すけどない

無定型の欲望は名付けられぬまま
ルーティーンにくびられて痙攣の最中
物語る嘘に尾ひれがついて
勘違いの向こう岸に泳いでゆく

君の横顔はとても綺麗だけど
疾しさに暮れる涙に浸されたことがない
でも愚かさはとときに愛しいから
今夜今夜はまだ抱いていよう


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こしかた



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