読書日記 「クラバート」「ちぐはぐな身体」 - 2002年03月24日(日) 「クラバート」オトフリート・プロイスラー 中村浩三訳 偕成社 ポーランドとドイツの境、ラウジッツ地方の伝承をもとに、 「大どろぼうホッツェンプロッツ」の作者が書き上げた叙事詩のような作品。 宮崎駿推薦の帯を見て、ミーハー心で買ったが、 なんとも重厚、骨太な作品であった。 阿部勤也先生の世界。 これは今のファンタジーブームには乗れないでしょう。 子どもが読むにはかなりの我慢がいると思う。 荒地の水車小屋でたんたんとすぎてゆく時間。 少年の粉ひきと魔法の修業。 労働のリアリティ。 つねにまつわっている死の空気。 不吉な夢の予兆。 あっけない幕切れ。 大きなストーリー性というよりは 時間の蓄積そのものがエッセンスとなっているような物語だった。 「ちぐはぐな身体」鷲田清一 ちくまプリマーブックス93 ちくまのこのシリーズは すごーい人たちが自分たちの世界を高校生むけに わかりやすく書いてくれているので あたまのぼんやりしたわたしにもとてもいい。 養老先生、阿部勤也先生、網野先生などが おもしろい本を書いているのだ。 同じ日に「ちぐはぐな〜」とともに「父の像」吉本隆明も買ってしまった。 自分でもふだんから ファッションとは何かということを 自分なりに考えてみたかったのだが えらい哲学の先生にこれだけまとめられると、 もう何かいう余地はないなあ。 しかしこの本もうだいぶん昔に出ていたのね。 きづかなんだ。 中に中島梓の「コミュニケーション不全症候群」の引用が出てきて 筆者はその指摘の的確さを言っていた。 ただあんなに少年少女の肉体意識を上手に指摘できる中島梓が ああいうひどい化粧法だったのは(特に眉毛!! ああかんちがいコスメ) なぜなんだ。不思議だ。 単なる絵心のなさか?? - 読み終わったら押してみる。
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