...ささなみ

 

 

ゆくすえ

壺。 - 2002年03月05日(火)

「日本の名随筆」、白洲正子編「陶」の中の一編、「壺」。
老子の言葉から、壺の本質はその中の空間、
「無」にあると思い知る筆者。
壺の豊かなふくらみをひとが愛でるのは
内部の無の充実をそこに見るためだと。
現代を偏執的空間恐怖症の時代と呼ぶ。

美しい「無」に見苦しい「有」を充当し、
それをよしとする、悪趣味な輩に辟易している
今日この頃。

ポジティブな「無」を守るためには、
強い覚悟で臨戦体制を取らねばならぬ。




-

こしかた



読み終わったら押してみる。

 

 

 

 

ことごと
こしかた  ゆくすえ