徒然なるままに…
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2004年04月01日(木) 幸先よく。

『私は○○がやりたいんだっ!!』みたいな事をきっぱりと
言い切ってしまいました。
私にしては珍しいことなのです。
新年度だし、決意も新たにって感じでしょうか。
久しぶりに会いたい人に会えて、気持ちが高ぶっていたから
というのもあると思いますが。

でもね、宣言したお陰で、私のやりたい事を後押しして
力になってくれる人の存在に気付きました。
ありがたいです。
言い切っちゃってよかった。


乙一の『ZOO』を読みました。
春に読む本ではないような気もしますけど。
短編集です。
最初の2編はファーストフード的で、軽いです。
この2編だけしか読んでいなかったら
今後二度と乙一の作品を読む事はなかったはず。
でも、残りの8編はなかなか面白かったです。
この8編に共通しているのが、メビウスの環のような
永遠に続く、繰り返し。
そこから抜け出せるものもあれば、そうでない作品もある。
抜け出せたからといって、必ずしも幸せな結末になるわけではない。

どの作品も、『なんでこんな理不尽な設定なんだ』と
言いたくなるのですが、そこは考えない事にして。
フィクションだからこそ、こんなにも理不尽で悲惨で
グロテスクで、かつ美しい状況が許されるのです。

人間の創造力ってすごい。


久しぶりの書評でした。


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