アルコール。

アルコールは、カラダにとても素直に響く。

ここ半年くらいずっと、
私の中で「とろり、とろり」と時間が流れていて、
それはまるで極上のアルコールみたいだ。
琥珀色で、香りが高くて、少し粘度があって、そして、一気に飲むと気持ちが悪くなる。

とろとろと流れている時の中で、
浸るでもなく流されるでもなく、逆らうでもなく、
ただ、その時を程良く味わっている。
貪ることも、吐き出すこともない。


随分と時が経って、
気づけばたくさんの思い出や後悔を両手一杯に抱えて途方に暮れている。

そして、その足もとを容赦なく時が流れていく。

五年後に笑っていられるように、
今はただ、ひたすら五年先を見つめているしかない。
そして、走れなくても、歩き続けるしかない。
2006年05月15日(月)

すこしずつ、すこしずつ。 / ろっか