雪はまた降る。それでもまた春は来る。繰返して春は来る。みぞれ雨にどんなに顔をしかめてもいつかあたたまる指先。心の中のやさしく温もりを帯びた部分は、梅の香りの漂うころ。朝焼けにも夕焼けにも夜の闇にも思う、唯思うだけの心強さ、それだけで。