消防団長 隠居日記
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水色の空に、雲一つ浮かんでいなかった。 郊外の広い公園。 空には人工の飛行物体が遠く小さく移動している。 何もない、大きな空に。
そういえば、ここにあるものは、ぜんぶ人工のものだ。 植えられた木も、枯れた芝生も、ベンチも、そしてこの海岸も。
風が強い。 冷たい風だ。寒さは気持ちを哀しくするのだろうか。 哀しいから寒いのだろうか。
やたらと犬がいる。 いろんな種類の犬が息をきらして走りまわっている。 どこへ向かおうとしているんだろう? 何かから逃げようとしているのだろうか。 ただ、走りたいのだろうか。
池には氷が張っていた。 石を投げると、割れた。
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