これを夕飯食いながら見ていた私は『SAW2』も夕飯食いながら見て弟に基地外扱いされました。 だってしょせん映像だもの。痛くてもグロくても(このレベルなら)平気。 さて、小栗旬と中村獅童という演技派2人を起用したサイコ・サスペンスは、すぐ前に『わらの犬』を見てしまったせいで見劣りしました。映像センスという点では、時代的にやはり『隣人』のが垢抜けているけれど、「これが映画なんだよ!」と言わんばかりの演出と、不条理なんだろうけどそう思わせないバイオレンス&エロスと静かなだけにぞっとするラストの『わらの犬』に比べると、映画慣れしてない才気走った若者が作ったんだなあと(実際そうなんだが)思ってしまう。積もりに積もった緊張感がクライマックスで爆発する、というカタルシスがないのは、単純に演出の問題。 W主演はいいんだけどね。でもダスティン・ホフマンはこれを一人でやってたわけだし(笑) しかも、ラストが意味不明。 復讐劇なんだし、13号の暴走ぶりがハンパないだけに、ラストは「もう遅いんだよ」ってなカタストロフで終わらせるべき。夢オチでキレイにまとめられても困る。 『銭ゲバ』の場合、それまでの展開があまりに救いがなく、でも主人公の風太郎は可哀相だなあと思えたし、不幸になる人々も皆悪くなかったので妄想的幸福な未来が描かれてても逆に歓迎できたのですが、イジメがひどかったにしても子供まで殺すのは同情できないし、とはいえあんないじめっ子と友達になる必要は全くないし、そのせいで人生が変わった、という部分が描かれてない(小学生時代と現在が直結しすぎ。その間の人生で変わるチャンスは皆無だったのか?と思う)ので、「何年前の話だよ」とか「やりすぎだろ」という敵役の台詞に「まあね」と思っちゃうんだよね。
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