| 2009年03月19日(木) |
「容疑者Xの献身」ネタバレ |
映画版「容疑者Xの献身」DVDを3回観ました。 かなりに自分内でX祭です。 購入するかも。『最愛』と合わせて。 もともと原作を友達に薦められ何年ぶりかで小説読んで泣きまして、ものすごいツボりました。舞台版チケットも取ってもらいました。 映画はいくつか微妙な部分もありましたが、逆に原作よりよかった点もありました。 靖子さんの性格は映画の方が明らかによかった。 原作だけ読んでたときはそうでもなかったのですが、映画観てから読み直すと靖子さん結構やな女だった(苦笑) 石神の好意を勘付いてて乗っかるんですよね。映画だと安全確保でいっぱいいっぱいで、後になってなんで助けてくれるんだろ?もしかして?って思う。 しかしやっぱり堤真一の演技が圧巻。 靖子との電話で「どうして助けてくれるんですか?」と言われたときの表情、お礼言われて電話を切った後の、染み渡るような至福の表情。 涙出ました。 松ケンがもう少し年齢行ったらやって欲しい役ですね。天才はもういいとか言いそうですが。 出頭後の取調室での、ゆっくりと瞬きをする表情もすごく印象的です。自分の目論見どおり見当違いをしてる刑事達を、嘲笑うでもなく、微かに満足げに、優しくさえ見える顔で見ている。穏やかに諦観した眼差しで。 細かいことを言えば、靖子さんの最後の台詞で「私があなたのためにできることはそれだけです」が映画ではカットされてて、これだと石神への情が弱いかなあと。「報われた」感が薄いというか。 この話は内海より草薙が出張るべきだったよなあとかもありますが、ま、どんなアレンジにしても元がいいから、絶対失敗しないでしょう。むしろこのネタでコケたら才能だ。 石神の手紙の「貴女と美里さんが幸せになる確率を高めるでしょう」がすごく切なくて好きです。 客観的に書いてる所が泣かせます。 何もなかったはずの人生に、光を与えてくれた人がいる。 その人を救う為に、幸せにするために自分の人生と能力を使えるのなら、こんな幸せなことはない。 恋とも呼べず愛とも呼び難く、けれど、生きることの奥深くにその存在が焼き付けられてしまったら、きっと、こんな愛し方しかないのだと思います。
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