また帰って来たロンドン日記
(めいぐわんしー台湾日記)

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2004年11月09日(火) 【ほん】 『慟哭』 貫井徳郎

このほんは、今年の夏札幌に行った時に、
確か、あれは、小樽築港の元マイカルサティーの一風変った
本屋兼雑貨屋みたいなところで買ったんじゃなかったかな?
そうでなければ、琴似のツタヤ書店だったかも知れない。
とにかくあの時は『鋼の錬金術師』にはまってた。
何か、すごくいいよねあの話し。
『等価交換』って言うことばもいい。
そして、何でも自分で決めるんだという主人公エドの雄姿に
なんと勇気づけられることか。
「魔方陣グルグル」「彼氏彼女の事情」に次ぐ
俺にとっての大ヒット作です。

さてさて、漫画はおいといて、貫井徳郎の『慟哭』です。
こういうのをミステリーというのか、推理小説というのか、
とにかくこういうたぐいの本といえば、
思いつく限りでは、多分、
中学生の時読んだ松本清張の『点と線』か
敢えていうとすれば、横溝正史ぐらいだろうか。
いろいろたぐりよせれば、ほかにも読んでるのかも知れないけど、
うーん、あんまりなじみのない世界だった。
田口ランディの『コンセント』とかはこの部類には入らないのだろうか?
なんか、そういう分類のことを考え出すと、
ハウスだかテクノだか、なにがトランスでなにがブレイクビーツで
R&B(こちとら60年代の方が親しみがあるよ。)にいたっては
全くわからない、まるでロンドンのクラブシーンみたい。

そうそう、『慟哭』です。(笑
「北村薫氏をして、書き振りは《練達》、読み終えてみれば《仰天》、
と驚嘆させた、巧緻この上ない本格推理」なのである。
北村薫氏がどういう人なのか知らないのだが、
本屋の平積みの推薦文もおもしろそうで、思わず買ってみた。

読み終えたあとの感想としては、
いやぁ。これやっぱりすごいわ(笑
読み始めたらやめられず、一晩で読み終えてしまった。
視覚的なイメージを鮮やかに描き出す、文章の筆致もさることながら
やっぱり構成にあるんだなぁ。
そんなこと考えもしなかったよ、と言う感じ。
おもしろかったですよ、ほんと(笑


倉田三平 |MAILHomePage

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