4254.0516の日記

2004年11月08日(月) 軽い敗北感。


 休み明けの晴れた日には、アガってしまった人からの電話が増える…。


 なぜ天気のいい日は、みんな相談に行こうと思うのだろう。
 原宿のGAP前交差点で「わたしをお嫁さんにしてくださーい」と叫んでいたお嬢さん
 然り。
 キテいる、みんな相当キテいる。

 午前中の電話で、私の隣のSさんがそうとうやられていた。
 そして、それを聞いていた私も(相手の声が聞こえないだけになおさら)やられた。

 午後の来客は久しぶりに心地良い満足感を得る。
 育ったなー。
 これからもっと大変になるけれど、階段を一段上がったことが感慨深い。
 また一緒に一段上がろう。



 …と、終わらない仕事が残る職場を一目散に後にして、仕方ないが駅へ直行。
 仕事着で出かけるのは本当に嫌だ。
 でも、今日を逃したらもう次はなくなる気がして、原付で移動し駅へと走る。
 間に合わない。

 原付で来ていて本当に良かった。

 昼間の熱が冷めかけた冬の空気感と、走った後の私の呼吸が、恋以外の何者でもない
 身体感覚を連れてくる。

 恋愛は身体感覚だ。
 感情でも好きだという錯覚でもなく、紛れもなく変わる身体そのもの。
 上がる心拍数。
 波打つ脈拍。
 手に感じる汗。
 熱くなっていく体温。
 息苦しくなる呼吸。

 恋愛に関してそうとう体温の低いわたしだけれど、この身体の感じは恋愛以外では
 味わえない。
 きっと他の人はもっとすごい熱でこれを感じているのだろうから、私ならどうにか
 なってしまうことだろう…。


 到着すると、いつものようにdrinkをorder。
 今日はお気に入りのマンゴヤン☆がない。
 仕方がないのでカシスを頼んで、またもやすきっ腹に流し入れる。
 ごめんなさい、わたしの胃よ…。


 久しぶりに会った彼は、やはりわたしの心臓をまるのまま掴んだような、確かな
 感触をもたらす。
 きゅーとなって苦しいほどだ。

 彼の才能も、溢れんばかりのenergyもそのままだったけれど、抜群に垢抜けてしまって、
 売れていく人の準備を着々と整えていた。
 わたしは売れようが、廃れようがそんなことはどうでもよくて。
 でも、彼のきらきらした輝きをいつも欲しているなぁと改めて感じさせられた。

 あまりの才能で、どんどん高く上がっていく彼を見て、少しうまくいったと思えた
 今日の自分の仕事が、本当にちっぽけに思えた。
 あの程度で満足してしまった自分に、くだらなさを感じた。


 彼の創造性に軽い敗北感を覚えた。


 創造には創造を。
 破壊には破壊を。
 古いものを大切に守って、新しいものをどんどん投入していく。
 ぶち壊す自分を恐れない。
 それこそがこの仕事の醍醐味だったはずなのに。

 明日またきちんと振り返って、自分の敗北感を確かめよう。


 今日は知りたくないことをいっぱい知ってしまった。
 情報はいらない。
 条件は関係ない。
 そう思っていたのに、そういうものに限っておせっかいなまでに、私の頭に余計な
 知識を叩き込む。

 そんなこと、彼を見ていればわかることだ。
 あえて知らされる筋合いはない。


 あまりにも価値観が左右するわたしの仕事だけれど、誰でもない、目の前の人に
 喜んでもらうしかないのだなぁと思う。
 自分の正しさを確認したくて、いつもいつも怯えてた。
 後ろ指を指されないことを、常に常に探そうとしていた。

 でも、そうじゃない。

 わたしのあり方が正しいかどうかなんて瑣末な問題だ。
 大切なのは、わたしがそうあったことを目の前の人がどれほど喜んでくれているか。
 そのことでしかない。
 私のあり方を全否定する人がいても、目の前の人の力になれたかどうかが全てだ。

 一生懸命やっているがために、言われなき誹謗中傷を恐れている。
 正しさを求めようとする。
 でも、それではだめだ。
 というか、意味がない。
 例え誰しもに否定されようと、相対している人が全てだ。
 そのためなら、自分を攻撃したり非難したりする人をも受け入れていかなくては。

 そういう強さが欲しい。


 それを教えてくれたのは、誰でもない“彼”とばななだ。
 また、借りができたなぁ…。

 そのことに気がついて、ほっとして、また少し泣いた。


 帰りの電車でやるせなす・石井ちゃんを見た。
 似ているなぁと思って、失礼なまでに凝視してしまった。


 ♪BGM/古内東子 AL.『恋』
     single MD



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