月。
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2003年05月18日(日) 不信。

4ヶ月前 話の途中で

「あなたを信用出来ない」

私が そう言って
あのひとを傷付けていたことを知った
そんなことを言った記憶が全くなかった私は
ただただ 彼の言葉に驚くばかりだった

「酔っていたから?覚えていないかも知れないけど?確かにあんたはそう言った」
「どんな経緯だったか?そんなの覚えてない」
「けど 『あんたを信用出来ない』って言われた方は覚えているし忘れない」
「だから もう何を言ってもムダだって思ってた」

そう言い放った彼の表情が
硬くなってゆくことにただ驚くばかりだった

それならその時
そう言ってくれればよかったのに
だからこの数ヶ月連絡を取る気にならなかった?

それならそう言ってくれればよかったのに
黙したまま 消えてしまうなんて そんなのズルい

それだけ傷付いていたのなら
バッサリ関係を切ってくれて構わなかったのに
それでも黙って耐えていたのは あなたにも計算があったってことなの?

 否 私の発した言葉は
 それだけ彼を傷付けていたってことなんだろう
 何も言いたくなくなるくらい 終わりにしてしまいたくなるくらい

そう思ったらもう何にも言えなかった
ただ黙って彼の言った言葉を頭の中で反芻することしか
出来なかった

ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい

もうとっくにあなたの中では終わっていたことだったんですね
そんなことにも気付けなくて 無理に出て来て貰ったんですね

私はあなたを信用していないのではなく
男という性そのものを 信用していない

それは 私の奥底に確かに在るけれど
それでも 私は何処かで誰かを求めている
それが どれだけ矛盾しているかなんて 知ってる

ごめんなさい
さようなら


杏 |MAIL

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