月。
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「付き合ってもいないのに 一緒に暮らしている彼女がいるのに どうして私が そんなこと言われなくちゃいけないの?!」
受話器越し 思い切り切れた彼は 仔犬みたいにキャンキャン吠えて 叩きつけるようにガチャンと電話を切った
ガチャンと切られた音が耳に残っていて それを責めようかとダイアルしかけて 途中で止めた
数分後 電話が掛って来た
『ごめん』
と彼はひとことだけ言って 再びガチャンと電話を切った
もっと胸が痛むかと思ったけれど 思った以上にホッとしている自分が居た
ずっと言いたくても言えなかったことばを スパッと言ってしまったからだろうか 彼女ヅラして責めずに冷静に聞いておいてよかった
涙も出ない ただ安堵する自分 ごめん
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