月。
DiaryINDEXpastwill


2002年04月30日(火) 改札の向こう側。

重い荷物を抱えて、改札を通った
振り返ると、改札の向こうには 彼女と彼

ついさっきまで
「すぐに帰る」と言っていた彼女は
彼の誘いを遠慮がちに受け
「じゃあ、少しだけ」と彼に微笑んでいた

二人が私に手を振る
とてもお似合いのカップルに見えた

遠くない未来
彼女と彼は付き合い出すだろう

「別に付き合っているわけでもないし」

と言う彼女の言葉は
ただの言い訳にしか過ぎず
ただ自分の気持ちを抑え込んでいるだけだ

彼女が彼を
とても大切にしていることは
見ているだけで伝わってくる

「これでいいんだ」
「これでいいんだ」
「これでいいんだ」

呪文のように唱えながら
小雨の中、足早に家路を急いだ

さみしくないと言ったら嘘になる

けれどそれを気取られてはならない
私がさみしがるから、と言うくだらない理由だけで
自分の気持ちを抑え込んでしまう彼女だから

絶対に
どんなことがあっても
彼女に気取られてはならない

彼女にとって永遠に繋がるであろうしあわせだから


杏 |MAIL

My追加