2004年09月16日(木)
 



わたしの偽物のふたつの目は、薄い透明な膜を通して、あらゆるものを鮮明に映している。
見えるものばかりが、大切なものではないと知っている。
大切なものは、いつだって地面や皮膚の下にもぐりこんでいて
ふ、としたときにしか、感じることしかできない。


レンズ越しに見る世界は、薄い青に包まれている。
電信柱の錆すら、愛しく見えるのはなぜだろう。
くもりと晴れがまざったような、空の下。
涼しく吹く風が、秋の匂いをつれてくる。


血液がうまく流れていない。
頭痛が吐き気をつれてくる。
白い錠剤を、リンゴジュースで飲み干した。(昨日はオレンジジュースだった。)
あぁ、また彼に怒られる。
ばれもしないのに、わたしのお腹はしょんぼりと嘆いた。


サギを探しに行く。
田んぼの真ん中に彼らはいた。
近寄ると、大きな翼を広げてすぐさま飛び去ってしまった。
わたしは口をあけたまま、彼らをこっそりと見送った。
(遊ばれている。)


文章は、優しくゆるやかに流れている。
静と動の中で、形を幾度も変えながら、わたしの中を漂っている。


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見ていないかもしれないけれど、親愛なるKさんへ。
イメージどおり言葉がピッタリと当てはまらない(あるいは浮かばない)のなら、
たまに小説風の日記を書くのはどうでしょう。詩と同じように。

書いてみて結構勉強になるなぁと思いました。
慣れたら、パソコンの前でも文章思いつくと思いますよ。
って、毎日言葉書いてたじゃないの(笑)
ノートで書けるなら、それでもいいとおもうよ。

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今日書いていた映画の日記は、昨日の日記に追加しました。
またサギとれなかった…。残念無念でございます。