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彼のポケットには いつもラムネが入っていた 黄色、ピンク、紫、緑 彼のポケットのラムネは 色とりどりで ラムネをほおばる彼を見るのが とても好きだった 「ラムネちょーだい」 私がそう言うと 彼はいつも その時の私にぴったりの色のラムネをくれた たのしい時にはピンクのラムネ 故郷が恋しい時には緑のラムネだった ある日 私が消えてなくなりたかった時 彼が何も言わずに手渡した水色のラムネは とてもさみしい味がした さてもさみしい味だったけれど 消えてなくなりたい気持ちが すっかり消えてなくなった 魔法のくすりのようだった |
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