土方聖架の日記

2008年08月28日(木) 幕末関連?

今、「醒めた炎」っつー分厚い木戸孝允本読んでます。
木戸孝允の本は他には古川薫氏の「炎と青雲」読んだだけなんですが。

いやー個性違うなあ。
「炎と青雲」は主人公桂小五郎に作者が人格を与えてソイツの目線で展開するタイプ。
「醒めた炎」は中心点を桂小五郎に置きながらも、何か事象が起きるとその解説がハンパなく丁寧なので、幕末解説書に近い。

でもこの雑学脱線は好みなのでタマランです。
ペリーの解説なんざあまりお目にかからんし、徳川幕府が鎖国に踏み切った事情を秀吉まで遡って解説してるのも何か凄かった。(私たち戦国時代の宣教師の到来ものすごく好意的にしか見てないよなあそういえば!)

映像の力は凄いので、どうしてもドラマの篤姫を思い出し、あああのあたりとか思ったりするんで、大奥で水戸が毛嫌いされているのが、老公の女グセの悪さが原因(将軍も手を出せない身分の大奥の女性を手込めにしたとか、息子の嫁に手を出して死なせた疑いとか、そんなん)となっているのが相当納得行って面白かった!あの毛嫌いっぷりは確かに「倹約ウゼー」どころではないので!でも大河ドラマで確かにそんなロコツには描けないかな!でもちょっと出してもいんじゃね!?とか色々考えた。

でもなー。
ドラマの篤姫は結構「えー」とか思うところがあるんだなー。

まず第一に
大久保さんが大物に見えない…
有馬どんがハッスルしてるせいで、精忠組をまとめられてるよーに見えんのです。鬼になってから迫力魔王になるかと思いきや、なんか久光に重用されてるだけみたいな…有馬どんがハッスルしてもそこではひと睨みして押さえ、いないところで有馬どんがまたメラメラ燃えてしまうとか、そんな感じにすれば両方成り立つんじゃないかとか、なんかしみじみする。

第二。
篤姫が無理に活躍しすぎ(笑)
井伊直弼にアッサリ意気投合しすぎ。

今読んでる本に慶喜の評価として、「井伊直弼は才に欠けるが決断に富む人」というのがあり、これはしみじみ納得した。この人確かに「徳川の恩顧に報う」ちっくな発想しかないよな!条約調印したからって視野が日本全体には絶対向いてないよな!
まー確かに篤姫は徳川の人間になっちゃって、そういう意味で意気投合するのはあるかもとか思うけど、安政の大獄が見事な逆効果になって幕府を滅ぼす以上、「確かに徳川のためかもしれないけど、何かマズイよ!?」くらいの認識でいた方が感覚的に賢い人物として心に残りそうな気がするんですけど。そんな無理に中心人物化しなくても、という気分でいっぱいです。うぬー。
まあ薩摩は長州と違って、安政の大獄影薄いんだけどさ…(西郷の心中未遂くらいかな…)

でもまあ、そんな違和感も含めて楽しんではいますが。

今日は銀魂のオープニングのマイナーチェンジに吃驚し、本当にネジ話そのままやってる!と驚愕したぁぁあぁ!(笑)

…銀魂は幕末ってーと違うけど、まあ似てるからってことで(おい)


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